4月18日(火)福山高校リレーブログ開始!

公開日 2017年04月18日(Tue)

  4月18日(火)ついに始まりました。福山高校リレーブログのスタートです。福山高校の職員全員に交替でブログを書いてもらいます。福山高校の先生方はこんなに素晴らしいんだぞということをPRしたいということです。(中には,ブログを書くのを渋る先生方もおられるようですが,そういう人には陰でこっそり悪口を言ってやろうと思います。)

 3月12日(日)のことだったと思います。久しぶりに鹿児島市民文化ホールに足を運びました。下野竜也指揮読売日本交響楽団の演奏会が行われたのです。鹿児島でブルックナーが聞ける,そう思っただけで,心をわくわくさせて向かったのですが,指揮が鹿児島出身の下野竜也さんというのも関心を倍増させてくれます。下野竜也さんは楠隼高校の校歌を作曲されるなど,鹿児島との縁を大切にされている方です。最近ではNHK交響楽団の指揮台にも登場されており,日本を代表するだけでなく世界的に見ても超一流の指揮者なのですが,人柄の良さが感動的ですらあります。

 交響曲第7番第1楽章の冒頭弦楽器のさざ波が起こった途端に,鳥肌が立つような感動を覚えました。管楽器があの美しいメロディを奏でると,もう名演は約束されたようなものです。素人が言うのは失礼かも知れませんが,日本のオーケストラの近年の充実ぶりは目を見張るものがあります。今聞こえてくるのは間違いなくブルックナーです。第2楽章の神々しいまでの音楽も下野竜也の渾身の力が籠もったもので,オーケストラの力演も続きます。ティンパニ奏者は第2楽章最初の20分ほどは全く出番がないのに,しきりに楽器をいじっておられます。熱気で会場の温度が上昇するために,楽器の音の調整をされているのです。それを肉眼で確認できたのもいい勉強になりました。クライマックスでは印象的なシンバルが激しく鳴ります。ノーヴァク版です。奏者が立ち上がった瞬間にこちらも少々緊張してしまいました。第2楽章までで軽く40分を超える音楽で,第3楽章と第4楽章はアンコールみたいに軽く流される演奏が多いのですが,下野竜也はそれを許しません。これほど力一杯のスケルツォをこれまでに聴いたことがあるでしょうか。第3楽章終了後ほんの少し拍手が起こったのはさもありなんです。それほど力の入った名演でした。第4楽章の存在を忘れた拍手ではないと思います。第4楽章もやはり音符の一つ一つしっかり意味を持たせようとした,素晴らしい演奏でした。ひょっとしたら,CDで繰り返し聴こうと思ったら,少々疲労感をもたらすような演奏だったかも知れません。でも,これが今の下野竜也です。オーケストラを鳴らすことにかけては,世界でも指折りの指揮者でしょう。

 交響曲第7番の後,拍手が延々と続くのですが,下野はアンコールを演奏しませんでした。正解です。あれだけの凄演の後ですから,あれで終わりの方が演奏家も観客も双方納得というものでしょう。最後に下野は「今から読響のみんなと天文館へ飲みに行きます。」と言いました。下野は暴君ではないのです。でも,オーケストラを完璧にコントロールできるのです。下野の人間性と音楽の才能を楽団みんなが信頼し,慕っている証です。閉演後握手会が行われていましたが,人見知りの激しい私は列に並ぶことはできませんでした。でも,ブルックナーを聴いた,下野竜也を聴いた満足感で一杯でした。

4月18日(火) 福山高校 カメラマン(柳田春美)

霧の福山高校 (1)

P.S. 霧の中の福山高校です。ブルックナーの7番の第2楽章のようです。

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