9月23日(土)秋分の日,佳例川地区運動会・・・

公開日 2017年09月23日(Sat)

PAP_0101

 9月23日(土)秋分の日,あちらこちらに彼岸花が咲き始めました。赤い彼岸花が主流ですが,中には黄色いものや白に近いものもあります。秋のお彼岸を待ち構えていたかのように見事に満開の花を咲かせています。ただ単にこちらが見落としていただけなのでしょうが,お彼岸を意識して突然一斉に咲き始めたように思われます。

 朝から今年も佳例川地区運動会が行われました。こちらの彼岸花は専ら赤一色です。佳例川の水車のところから水路沿いに彼岸花が咲いている一帯はヒガンバナ・ロードと名前が付けられています。佳例川のお米も収穫の時期を前に,まだ緑色がかってはいますが,美しい田園風景の主役であることは間違いありません。この日は,佳例川地区公民館に住民300名ほどの方々がお集まりになり,毎年恒例の運動会が賑やかに始まりました。鹿児島大学の学生の方々も応援に駆けつけて,この運動会をいっそう華やかなものにしてくださっています。

PAP_0076PAP_0069

 この運動会の一番の見物は,プログラム1番目の菱田川つり大会ではないでしょうか。地域の運動会ならではでしょうが,運動会で釣りが行われるのはまず他にはないのではないでしょうか。実際に公民館横を流れる菱田川,志布志湾に注ぐあの菱田川の源流に近い川まで釣り糸と針が付いているだけの簡単に作られた竹の竿を担いで,ぞろぞろ歩いて行き,競技は始まります。1週間前の台風のせいか,流れが速く,魚など1匹も見えないようですが,地元の人に聞くと小さな鮎がいっぱい泳いでいるのだそうです。太公望たちが一斉に竿を川に向け,釣り糸を流れに垂らします。そうこうするうちに,海釣り経験の豊富な福山高校の寺田事務長は見事に1匹可愛らしいやつを釣り上げました。なるほど,うまくポイントを見つけられれば,結構釣れるようです。あちらこちらで,老若男女楽しそうに釣りに興じておられます。

PAP_0063PAP_0055

 佳例川公民館の裏には,廃校になった小学校の校舎が残されています。歴史を感じさせる苔むした石段を一歩一歩上がっていくと,少しずつ小学校の白い壁が見えてきます。地域の方々によって大切に保存されているのでしょう。今にも子どもたちが校舎の外へ飛び出して来そうです。一時期は何かの工場として使われていたこともあるそうですが,そのおかげでしょうか。佳例川の美しい棚田の広がる田園風景とこの地で生を営む人々の暮らしはまさに日本の原風景そのもののように思われます。佳例川の人々の地域を大切にする心が失われない限り,この地域の豊かな文化は永遠に生き続けるでしょう。多くの方々がこの地域に目を向けてくださればと思います。

PAP_0072PAP_0071

 6月の飯冨神社お田植え祭を見逃していたので,そちらへ足を伸ばすことにしました。飯冨神社へ通じる地域一帯にも美しい田が広がり,さらにここにも彼岸花が見事な彩りを添えています。飯冨神社の宮司で霧島市文化財保護審議会長の前田義人さんによりますと,モグラが田に入らないように,田んぼ沿いには彼岸花が植えられているということです。そう言えば,お供え物に狸などが寄りつかないように,昔からお墓の周りにもよく彼岸花が咲いていたように思います。6月のお田植え祭がこの地で行われていた,その雰囲気を想像しながら,飯冨神社を後にしました。

PAP_0103PAP_0102

 この日の午後,我が肝付町後田鳥越集落では,「しじんこ(水神講?)」つまり水神祭りが行われました。午後1時から白石神社の参道の清掃や鳥居の注連縄作り,そして集落の畑道の刈払いなどが予定されていましたが,大部分準備は済まされており,1時間かそこらで作業は終了してしまいました。係の方々のお陰です。午後6時から白石神社にあらためて参拝をした後,「しじんこ」のメイン行事酒盛り(?)が始まりました。現代人には幾分掛け離れた世界のようですが,伝統文化を守っていこうという心意気は大切だと思います。伝統文化というのは面倒な部分も多々ありますが,文化というものはそういうものでしょう。生きるということの本質でもあります。