9月27日(水)第3回ビブリオバトル

公開日 2017年09月27日(Wed)

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 9月27日(水)放課後,午後4時より福山高校図書館で第3回ビブリオバトルが行われました。昨年始まり,2回目まで行われましたので,今回は今年1回目ということになります。昨年は本の紹介だけで終わっていましたが,今回から短いながらも質問タイムも付き,少しずつ本物のビブリオバトルに近づいています。出場者も常連の人もいますが,1年生からも出てくるなど,徐々に盛り上がりを見せ,さらに観客も増えてきています。福山高校生の中にも関心が高まり,すっかり一行事として定着しつつあります。

 進行は3年商業科の秋峯有貴君(舞鶴中出身)と1年普通科の石塚瑛未さん(舞鶴中出身),そして最後の方で登場した2年普通科の黒田零さん(国分南中出身)の図書委員3人でした。特に,秋峯君の出場者の文句(!)にも屈しない毅然とした対応はお見事でした。

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 最初に登場したのが,お馴染み理科の中島亮先生,この方の秋峯君への暴言(?)はよくもまあ退場処分にならなかったなと思われましたが,発表は前回に引き続きさすがでした。「そして誰もいなくなった」はアガサ・クリスティの名作ですが,他の出場者がファンタジー系で臨む中,堂々と推理小説,しかも古典で勝負されました。観客をぐいぐい惹き付ける独特の語り口が今回も素晴らしかったです。2番手の3年商業科の永野優太君(隼人中出身)も前回からの出場組の一人ですが,やはり2回目ともなると,実に落ち着いた立派な発表となりました。「戦闘妖精・雪風」という不思議なお話でした。

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 3番目は3年普通科岡本和也君(国分南中出身),こちらも前回の出場者ですが,やはりファンタジー「夢をかなえるゾウ」。ガネーシャというインドからやって来た神様(?)が何故か関西弁を話すんだそうです。4番手も3年普通科竹下雄大君(国分南中出身),こちらは多分初出場です。「よるのばけもの」,「君の膵臓をたべ たい」の作者住野よるの長編小説です。これもやはり不思議な話,ファンタジーの類いと言っていいでしょう。

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 5番手は1年生からただ一人参加した1年普通科の市川敬広君(輝北中出身)です。「キノの旅X」という本を紹介してくれました。もちろん初出場ですが,初めてとは思われないくらい落ち着いた語り口でした。カメラマン的には一押しはこれかな・・・判官贔屓込みか・・・。そして,最後はお馴染み寺尾先生。「民王」という息子と父親が入れ替わるお話ですが,「半沢直樹」や「下町ロケット」などのヒット作を飛ばす池井戸潤の作品なのだそうです。「倍返しだ!」を連呼したかったようですが・・・。

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 投票が終わると,そのまま引き上げる観客が多く,結果発表は明日に延期になりました。せっかく黒田さんが,採点方法等を発表していたのに・・・。でも,3回目を迎えて,福山高校ビブリオバトルはいよいよ定例行事としての地位(?)を確固たるものにしたように思います。図書委員会は文化祭ではさらに本格的な催しにしたいと考えておられるようです。

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