9月29日(金)ネット問題について考えよう~大学生ネット指導者キャラバン事業

公開日 2017年09月29日(Fri)

P1040332

 9月29日(金)6時間目1年生のLHRは,全員プログラミング室に集合して,「ネット問題について考えよう」というテーマで生徒指導主任の岸尾先生が自ら授業をされました。その授業は県の「大学生ネット指導者キャラバン事業」の一環で,大学生二名と県教育委員会からもお二人おいでいただきました。高校では唯一福山高校だけで行われる事業だということです。教育委員会からおいでいただいたお一人はこの3月まで福山高校に勤務されていた瀬戸口先生です。瀬戸口先生の後任となる生徒指導主任岸尾先生が授業をなさるということになったわけです。岸尾先生はもちろん大学生二人も初めてのネットキャラバンの実践ということでしたが,それほど緊張することもなく,落ち着いた雰囲気で授業に臨まれていました。

P1040335P1040336

 授業の目標はもちろん「ネットトラブルにあわないようにするためには,どうしたらよいだろうか」ということです。冒頭で,9月初めに行ったSNSに関するアンケート結果を紹介された後,大学生2人に携帯電話やスマートフォンについて聞いてみたいことを生徒たちに考えさせられます。すると,生徒たちからネットトラブルについて次々に質問が飛び出しました。大学生2人は難しい質問にもしっかりとした語り口で答えていました。

P1040338P1040341

 次に,SNSについて自分たちで考えられるトラブルについて考えさせられます。生徒たちはグループで意見を出し合い,活発に議論を進めていきます。ネット詐欺やなりすまし,いじめなど,今日的な問題が次々に飛び出してきます。

P1040342P1040349

 そして,そのトラブルへの対策はどうすればよいか,考えていきます。フィルタリングや不愉快な書き込みを無視するなどの意見の他に,そもそもスマートフォンを使わなければいいという大胆な意見も出て来ました。

P1040355P1040363

 そして,自分にできる対処法について考えていきます。ブログ以外は殆どSNSというものを利用しないカメラマンは,つくづくこの時代に高校生でなくて良かったと思います。スマートフォンや携帯電話がなくなれば,彼らは今よりずっと幸福な生活が送れるのにと思わずにはいられません。岸尾先生は大学生2人の協力を得て,うまく生徒たちの意見を引き出し,ネットトラブルにあったら,絶対に一人で苦しまないこと,必ず誰かに相談することという大切な取り決めへと導いていきます。生徒たちはSNSについて真剣に考える貴重な時間となりました。

P1040369P1040353

 難しいテーマに少々うんざりして,プログラミング室の外に出ると,森の方からツクツクボウシやアブラゼミの声が盛んに聞こえてきます。牧之原にもまだ蝉がいたんだと,何故かほっとした気分になりました。