12月16日(土)高慢と偏見・・・

公開日 2017年12月16日(Sat)

 12月16日(土)はイギリスの作家ジェーン・オースティン Jane Austen (1775-1817) の誕生日です。5年ほど前あるALTからジェーン・オースティンを読めと言われて,「高慢(自負)と偏見」のもちろん日本語訳を手に入れました。タイトルの通り,高慢な女性と偏見の強い女性が登場して,全体は恋愛小説なのですが,多くの人生の真実を教えてくれます。「分別と多感」や「エマ」と立て続けに読んでいくと,殆ど同じような展開なのですが,登場人物たちは当然のことながら,全部異なる個性を持ち合わせています。よく言われるとおり,時代設定は全く抜きにして,いつの時代でも通用する小説たちです。それだけ時事的な要素は少ないということです。人間が,まさに本物の人間が描かれています。「クリスマス・キャロル」で有名なディケンズよりも30年近く前に,これほど偉大な作家が誕生していたとは思いもしませんでした。ブロンテ姉妹にも高校時代心激しく揺さぶられたのを思い出しますが,彼女たちよりもやはり30年以上前に誕生していたのです。明日17日(日)はベートーヴェン Ludwig van Beethoven (1770-1827) の洗礼日ですから,12月16日はベートーヴェンの誕生日でもある可能性が高いのですが,オースティンとベートーヴェンはほぼ同じ時代の空気を吸っていたことになります。シュローダーならずとも,ベートーヴェンは人類にとって大切な作曲家です。激しく情熱的なイメージがありますが,もちろんそれもベートーヴェンの本質の一つには違いありませんが,やはり最晩年のピアノ・ソナタや弦楽四重奏曲を聴くべきだろうと思います。個人的には,ピアノ・ソナタ第30番と第31番,弦楽四重奏曲第13番から第15番までの3曲は,掛け替えのない宝物です。それまでのきっちりとした理路整然とした構築美から,幻想的かつ神秘的な世界へ,まさに古典主義からロマン主義への転換が感じられます。もちろん,慌てて付け加えると,このロマン主義は激情的な世界ではなく,もう少し謎めいた,ある意味魂の浄化が感じられるような宇宙です。そうは言いながら,最近は初期のピアノ・ソナタやピアノ協奏曲,交響曲にも再び惹かれていて,ちょっとしたブームが繰り返されます。単純に,音楽はハイドンからモーツァルトへ,モーツァルトからベートーヴェンへ発展・進化を遂げたというわけではありません。多少音楽的には複雑にはなっているのでしょうが,だからと言って,ベートーヴェンが頂点ということにはなりません。それでも楽聖ベートーヴェンです。シュローダーの気持ちもよく分かります・・・。(^_^;)

 『老犬コロの繰り言その57』です。老犬は再び家の玄関に居座っています。余りの寒さに堪りかねて,家人と義父母がかわいそうに思ったのでしょう。老犬は玄関が大好きです。飼い犬根性丸出しです。ただ,近頃さらにお漏らしがひどくなってきたようで,先日はよりによってウンチを小屋の中にしていたそうです。山形先生の所の昨年亡くなった犬は家の中でずっと飼われていたのに,晩年はお漏らしがひどくなって庭に出されたと聞いています。年を取れば,踏ん張りが利かなくなるのでしょう・・・。玄関にウンチするなよ・・・。(>_<)

 
老犬コロの繰り言その57
PAP_0126

 旦那の長男が帰って来おった。相変わらず訳の分からない野郎じゃ。電通の一件以降,勤務の管理が厳しくなっているのだそうじゃ。時間外労働がやりにくくなっており,年末休暇等も確実に取らないといけなくなったということじゃ。なのに,長男はお金を払ってでも残業をしたいなどとほざいておる。自分は仕事が遅いから,休日も出勤して仕事をしたいのだが,パソコンを立ち上げただけで休日出勤を咎められるから困るなどとイカレタことを抜かしやがるんじゃ。旦那に言わせれば,休日に勤務しないのは当たり前のことじゃから,この親子はまるで住んでいる世界が異なるようじゃ。そのような勤務管理の関係で今回の帰郷となったのじゃ。

 人間の世界はよく分からん。旦那の奴もあちこち働く場所が変わっているようじゃ。転勤というのだそうじゃ。牧之原という所に移ってきてから,比較的自宅に近くなり,毎週帰ってくるようになった。大切な視察があるわけだから,当然なのじゃが・・・。そもそも働くということがどういうことか,わしにはよく分からんのじゃ。人間よ,何故働く?わしらは働く必要はない。来る日も来る日も,ただひたすら日向ぼっこしたり,あちこち歩き回るだけじゃ。それだけで,ことは全て済んでおる。あとは,奥様や婆さんに餌を出して貰うだけ・・・。あっ!餌じゃ!餌を用意するために,旦那はお金を稼がなければならないんだそうじゃ。それが,働くということなのじゃ。餌を出して貰えなくなったら,わしは自分で餌を確保しなければならなくなる・・・。すると,わしが自分で働かないといけないということか・・・。今さら,野鳥やウサギを襲うことはできんし・・・。仮に捕らえたとしても,調理して貰わないとわしは生では食えないぞ。文明化した犬じゃからのお。やはり,ここは旦那に働いてもらわないといかん。旦那よ,働け!もっともっと稼いで来い・・・。

 この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。