5月6日(日)朝晩肌寒い日が続いています・・・

公開日 2018年05月06日(Sun)

 5月6日(日)早朝から鶯の囀りはご機嫌ですが,幾分肌寒く感じられます。太陽が昇るにつれて,気温が上がり,最高の季節が完成していきます。立夏を過ぎたというのに,朝晩の肌寒さは気になりますが,見事な新緑の季節であることは間違いありません。生きとし生けるもの,神羅万象にとって,最高の季節なのです。それを思えば,早朝の肌寒さはむしろ心地よく感じられると言っていいでしょう。

 『老犬コロの繰り言その103』です。老犬はこの最高の季節の中で,庭を快調に歩き回っています。本人は大真面目なのでしょうが,おかしなスキップがどこかはしゃいでいるように見えます。一しきり歩き回った後は,縁側の所でどたりと横になり,死んだように眠っています。目も耳も衰えて,少々のことでは起きないので,時折生きているかどうか確認したくなります。お腹の振幅が辛うじて彼が生きていることを表しています。食欲も少しずつ通常に戻りつつあります。

 
老犬コロの繰り言その103
DSC_0132

 世界が一つになるためには,戦争が必要であると安吾は言うておるようじゃ。戦争が人類の発展または幸福のために果たしてきた役割は大きかったであろうとも言うておる。終戦直後,廃墟と化した東京で安吾はそのような大胆なことを考えておったのじゃ。うん,関ヶ原の戦いでは恐らく何万という兵士たちの命が失われたのであろうが,その後に日本全体が統一され,訪れた平和な時代を思えば,そのような見方もできるのかも知れんのお。兵器の開発によって,多くの文明の利器が誕生したのも事実のようじゃしのお。確かに戦争は多くの恩恵をもたらした側面もある。じゃが,侵略戦争が繰り返されることによって,世界はやがて一つになると安吾は言うておるのじゃろうか。じゃが,旧ユーゴスラヴィアや旧ソ連のように,大きな戦争はなかったようじゃが,ごたごたによって逆に国の数が増えちゃったなんて例もあるぞ。安吾に言わせると,それは平和がもたらした産物なのか・・・。じゃが,安吾はさすがにもう戦争をしてはならないと言う。人類の作り出した兵器はもはや世界を破滅へと導くレベルにまで発達してしまったということじゃ。昔の戦争は,そう多分19世紀前半までの戦争は,兵士同士の,市民に大した迷惑を掛けない戦争であった。戦争のためにわざわざ関ヶ原を決戦の地に選んだというところが立派じゃろ。20世紀の戦争はそのような長閑な(?)戦いではなくなったのじゃ。人類はこれからは平和的に世界友好への路を歩まなければならない。安吾もそう言うておる。平和的にそれが人類の知性というものじゃろ。最近の北朝鮮の動きを見ておると,体制維持というのが最大の目標なのじゃろうが,手のひらを返したように,友好への道を歩もうとしておる。ちと不気味じゃが,ここは期待して見守ってやろうではないか。

 旦那の兄貴という人が帰って来た。以前は,家族以外にはうーと唸ってやったものじゃが,この年になると,さすがに北朝鮮同様友好的にならざるを得ない。と言うか,最初は誰じゃか分からんかったのじゃ。旦那が親しげに話しておるから,多分味方なのじゃろ。わしの頭も撫でてくれおるから,まあ危害を加えることはないんじゃろ。じゃが,この新しい旦那は口から煙を吐くという物凄い芸当をしよる。どうやら煙草というものらしい。昔は爺さんも煙草を吸っておったようじゃが,何のためにわざわざ煙を吸って吐き出すのか,わしにはさっぱり分からん。一服どうだ,とわしにも新しい旦那は勧めて来おったが,慌てて逃げてやった。危ない危ない,不良の道に引きずり込まれるところじゃった。この年になってぐれても仕方がなかろうに・・・。

 この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。