6月10日(日)時の記念日

公開日 2018年06月10日(Sun)

 6月10日(日)は「時の記念日」です。東京天文台と生活改善同盟会が1920年に,「時間をきちんと守り,欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」と制定したのだそうですが,100年が経過して今時間の正確さということに関しては日本はトップクラスではないでしょうか。時間厳守はすっかり日本人の国民性の中に根付いているように思われます。そして,さらに大切なのは,自分に与えられた時間をどのように使うかということだろうと思います。昨今働き方改革が叫ばれていますが,要は自分の人生をどのように生きていくかということでしょう。「時の記念日」を機に,自分の生き方,自分の時間の使い方というものを考えてみたいものです。

 『老犬コロの繰り言その112』です。犬の中にも時間の使い方という観念があるのでしょうか。少なくとも,時間という観念はあるようにも思われます。毎日午後4時に義父母がおやつをあげていたら,いつの間にかその時間になると,老犬が催促するようになっています。ただ,腹のすき具合で反応しているだけでしょうか。腹時計というのは,自然界でも一番確かな時計なのかも知れません。

 
老犬コロの繰り言その112
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 「自分(君),大丈夫か?」と同じ英語科の友人たちが,T本先生の研究テーマが「アメリカの現代文学とホモセクシュアリティについて」だと旦那に聞いて,半分面白がって尋ねてきたようじゃ。自分たちと同じように英語科教育法にしておけば良かったんだよと言わんばかりじゃった。T本先生に言わせると,アメリカ文学に限らず,現代文学を語る上で,ホモセクシュアリティは避けて通れないということじゃった。村上春樹などの作品を読んでも分かるじゃろう。わしは読んではおらんが・・・。

 件の居酒屋では,旦那の卒業論文のテーマに話が及んだようじゃ。T本先生は,詩だけはやめてくれ,詩の評論だけは何を言っているのかさっぱり分からんからと仰ったそうじゃ。旦那はそれほどアメリカ文学に執着があって選んだわけではなかったようじゃが,一応ヘミングウェイやスタインベックなどのビッグネームは読んでおった。もちろんそのような大作家たちに対して,旦那ごときが新たに語るべきことは何もなかったのじゃ。テネシー・ウィリアムズの戯曲も大好きであったが,こちらも余りにも多くの評論が出回っておった。もう少しメジャーでない作家をと思って,旦那はアーサー・ミラーの「セールズマンの死」を挙げた。「戯曲か・・・。アーサー・ミラーも十分にメジャーだけどな・・・。」とT本先生は言われた。まずはお手並み拝見といった様子で,T本先生はそれ以上のことは仰らなかった。アメリカの現代社会に潜む人間の疎外感,資本主義社会の負の側面を描いた「セールズマンの死」にどこまで旦那が切り込んでいけるか,しかも英語で・・・。

 5月に5週間の教育実習が始まった時のことじゃった。同じ2年生のクラスを担当することになった特別教育学科の女子学生がT本先生を貸して欲しいと言って来たらしいのじゃ。彼女も教科は英語で教育実習を行うことになっており,研究授業の際通常は大学の卒論指導の指導教官が参観に来ることになっておったが,彼女は自分の卒論の指導教官を生徒たちに見られたくないと言うのじゃ。余りにも学者然とし過ぎていて,服装にも一切頓着しない刑事コロンボをさらにみすぼらしくしたような・・・。ひどい言い回しじゃ。T本先生の風貌も,長身で牛乳瓶の蓋のような眼鏡をかけて,いかにも学者然としてはおったが,どこか育ちの良さを感じるスーツの着こなしが無難な印象を与え,彼女の眼鏡に適ったのであろう。それでいいのかなと旦那は思ったようじゃが,T本先生に電話して,自分と同じ日に研究授業をする別の学生の授業も見てくれるように依頼すると,軽く引き受けてくださったようじゃ。卒論指導の学生を旦那1人しか抱えていなかったから,暇じゃった,いや時間に十分に余裕があったんじゃろ。この頃までは,まだ旦那とT本先生の関係はうまくいっておったのじゃ。問題は教育実習が終わってからじゃ・・・。

 この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。