6月18日(月)学年集会

公開日 2018年06月18日(Mon)

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 6月18日(月)どんよりとはしていますが,大降りにはなりそうにありません。生徒玄関の外側の天井にはツバメが巣を作っています。臆病なくせに,人間のそばに巣を作るのが彼らの習性です。ヘビやカラスなどの敵から守るためには,人間のそばが一番いいのです。ひっきりなしに親ツバメが行ったり来たりしますが,巣はまだ完成途上なのかも知れません。さて,今週の福山高校職員の週間目標は,「交差点 一旦停止で 右左」です。非常に分かりやすい,極めて基本的な標語です。初心に返って,一つ一つ丁寧に対処していきたいと思います。特に見通しの悪い交差点,「止まれ」の表示のある交差点では一旦停止は絶対です。「交差点 一旦停止で 右左」,福山高校全職員,交差点では一旦停止を心がけます。

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 今朝は月1回の学年集会です。1学年の学年集会は,体育館で行われています。8:30過ぎに体育館に足を踏み入れると,生徒は揃っているのにしーんと静まり返っています。8:35の開始時刻を待っているのでしょう。心静かに朝のちょっとした時間帯を過ごすというのは素敵なことだと思います。今朝のお話は理科の佐久間先生です。昨日の佳例川飯冨神社お田植え祭に8名の福山高校生が参加したことを踏まえて,様々な地域の行事やボランティア活動に積極的に参加することの大切さを強調されています。福山高校の3つめの校訓は,「貢献」ですからね。地域の活性化に貢献するということは,福山高校にとっても,福山高校で学ぶ生徒にとっても基本的なことなのです。

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 2学年は,視聴覚室で,中国語の得意な国語科の福元先生が,ご自分の中国での留学体験のお話をされているようです。留学生として中国語の授業を受けていても,さっぱり理解できず,落ち込む日々が続いていたそうです。それでも福元先生は,他の留学生と励まし合いながら,挫折感を味わいつつも腐らずに努力を続けておられたのでした。すると,長期の休み明けに突然先生の朝の挨拶の中国語が全部聞き取れるようになっていたのだそうです。ひたすら無我夢中で努力すれば,突然周りの濃い霧が晴れるように,理解できるようになる瞬間が来る。努力した人間にしか分からない経験でしょう。焦らず腐らず,自棄を起こさず,努力を継続すること。それこそがまさに人生の成功の秘訣ではないでしょうか。

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 3年生は,プログラミング室で,今朝のお話は国語科の宮野先生です。「二十四の瞳」の話をされています。壺井栄の名作です。小豆島(厳密には瀬戸内海の小さな島)の小さな学校に12名の生徒との大石先生の触れ合いを描いたものですが,その12名の中に貧しさのために思うように学校に通えない子どもが出てくるのだそうです。勉強しようと思えばいくらでもできる自分たちの環境を振り返り,もっともっと学業に貪欲になって欲しいということです。宮野先生は,次にマララさんのことに触れておられますが,パキスタンのマララ・ユスフザイさんと言えば,最年少ノーベル賞を受賞した人として余りにも有名です。就学機会を奪われた女性の教育を支援するマララ基金というものも設立されています。イスラム過激派に銃撃されながら,その脅威に屈しないマララさんの勇気と意志の強さには頭が下がります。教育とは,学業とは,そのような精神を身に付けるためにあるのだろうと思います。

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 昼食時間が終わる頃,校長室で「ベートーベン賞2」の表彰式が始まりました。今回の受賞者は,2年普通科の市川敬広君,敬大君兄弟(輝北中出身)です。2人はもちろん双子ですが,どちらも美術部に所属しています。そして,これまで何度も紹介している通り,学校案内の表紙や生徒会スローガンの懸垂幕の原画を描いてくれたのです。懸垂幕は校舎の玄関の上に掲げてあります。福山高校を訪れた人が真っ先に目にするものです。市川兄弟には,今後生徒募集用ポスターなどの制作も期待されます。放課後美術室を覗くと,少しずつ部員が増えてきそうな雰囲気があります。2人の今後の活躍にご期待ください。(^_-)

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