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2018年12月
2018年12月19日(水)
12月19日(水)福山高校第7回同窓会教育セミナー
12月19日(水)朝久しぶりにウグイスの声を聞きました。気をつけていると,彼らは結構1年中鳴くものなのかも知れません。けれども,もう「ホーホケキョ」とは鳴きません。彼らが春の訪れを感じたときに練習を開始して,少しずつ上達していき,ついにはうっとりするような美しい声を聞かせるようになるのです。本日の午後は福山高校第7回同窓会教育セミナーです。前半は,農業土木科20期生の若松翔平さんによる歌とギターによる「和を種火に。」と題したパフォーマンスです。若松さんは,生徒たちに「熱く生きていこう」と訴えられますが,これは現在の素直で恥ずかしがり屋さんの多い福山高校生に一番欠けている点かも知れません。また,「点と点を線で結ぼう」という主旨の歌詞が出てくる歌もありましたが,これは奇しくも後半の谷口さんの講演の演題に通じるものがあるようです。若松さんは,今回福山高校の公式キャラクターの「こうしょう先生」のテーマソングを作曲してくださいました。歌詞は,3年普通科の鈴木里菜さん(牧之原中出身)によるものです。最後にその「こうしょう先生」のテーマソングを披露されると,会場は大盛り上がりとなります。さらに,こともあろうか,そこに特別支援員兼進路事務補助員の鮫島奈緒子先生と進路指導主任で数学科の寺尾博信先生,それに事務室の岩切隆宏先生が,「こうしょう先生」の形をしたパネルなどを持って,乱入されると,会場はますます大騒ぎとなりました。校長先生まで,悪乗り(?)されて1年生の男子をけしかける始末です。このような同窓会セミナーは前代未聞です。でも,若松先生の歌とギターのお陰で,福山高校生たちはたくさんの元気をいただいたと思います。
後半は,普通科第12期生のTさんによる「点と点は線になる」という真面目な(?)講演です。一転して,Tさんはパワーポイントと映像を用いて,淡々と中学,高校時代の体験談を話されます。野球に打ち込みながらも,先輩たちに可愛がられた(?)エピソードをユーモラスに話されます。高校3年生になると,養護学校の教師になる夢を抱き,国立大学への進学を決意されます。最初の模擬試験ではとても合格できそうにないと担任の先生に言われるのですが,Tさんの思いは変わらず,担任の英語の先生や他教科の先生方の一対一の個人指導が夏休みになると始まります。Tさんは個人指導がスタートした点をずっと最後まで貫き,2学期以降も一人で一日5時間以上の猛勉強を継続され,希望校合格という点まで見事に線をつなぐことに成功されます。まさに点と点はつなぐと線になるのです。途中でくじけたら,中途半端な線,それでも線には違いないかも知れませんが,直向きに成功するまで貫くことが大事なのでしょう。福山高校の一人一人の生徒を大切にする,まさに目標とする教育像がそこにはあります。生徒たちは,人に感謝し,そして点と点をつなぐ線を描く努力を続けることの大切さをTさんに教えていただいたと思います。
お二人の大先輩の話を聞いて,生徒たちの表情がほんの少し,いやかなり明るく前向きになったように思われます。若松さん,Tさん,本日のご講話,誠にありがとうございました。
夜は,「ふっぎゃまぼっけもん会」の年末研修会が行われました。「ぼっけもん会」は,文化祭の焼き芋販売や2月の惣陣が丘花文字清掃など,福山高校との関わりが大きい団体です。福山高校後援会の皆さんと重なっておられる方も多く,先日の大門松づくりにも大勢参加してくださいました。惣陣が丘の「フクヤマ」の花文字の管理を中心として,地域を盛り上げるために大きな貢献をされています。この日は,福山高校の校長,教頭,事務長にも声が掛かり,福山地域の活性化について大いに語り合うことができました。最後には,福山高校の遠藤校長に歌のリクエストがあり,大盛り上がりとなりました。