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2017年12月
2017年12月31日(日)
12月31日(日)大晦日・・・
12月31日(日)今日は少々天候は崩れがちです。1年の最後の日というのは,多分誰にとっても特別な日なのでしょうが,自然現象に逆らうことはできません。雨降りのせいで,気温が高くなったと思えば,ちょっと得したとも言えるのではないでしょうか。おまけに午後にかけて晴れてくる予報なので,1年の最後としてはそんなに悪くはありません。平成29年,2017年も穏やかに過ぎていこうとしています。
今年1年,保護者の皆さま,地域の皆さま,福山高校の教育活動に対しましていろいろご協力くださいまして,ありがとうございました。福山高校の生徒の皆さん,充実した日々をお過ごしでしょうか。新しい年に向けて,志しを新たにして,素敵な1年になるように,心の準備をしていきましょう。人生はまさに皆さんの思い通りになります。ダメだと思ってしまったら,多分そのような人生になってしまうでしょう。ここは一つやってやるぞという気持ちを持ってください。きっとそのような人生にあなたの明日は変わります。自分を日々成長させていくという姿勢を持ち続けてください。きっと皆さんには輝かしい未来が待ち受けています。もちろん私にも・・・。よいお年を・・・。
『老犬コロの繰り言その62』です。日中の陽が差す時間帯に老犬のジャケットを脱がしてみましたら,予想以上に痩せて骨だらけの老犬の身体に愕然としてしまいました。日が陰り,気温が下がって来た時,老犬にジャケットを着せようとすると,老犬は思いのほかおとなしくしています。老犬もやはり寒いのかも知れません。暑い季節に比べれば,かなり元気なように見えますが,冬の寒さの中でも体温調節に苦労しているのでしょうか・・・。
老犬コロの繰り言その62 どうやらその12の動物たちの並びを十二支と呼んでおるようじゃ。その12の動物の中に,あの忌々しい猫が含まれておらんのは,さすがの見識であると評価するところじゃが,必ずしも人間と親しいとは思われない蛇や架空の動物と思しき龍が含まれておるのはちと首を傾げたくなるのお。じゃが一番問題なのは,我々犬が11番目に置かれているところじゃ。人間との長い付き合いを考えれば,一番最初に指を折られてもしかるべきところじゃろ。農耕に使われてきた牛や交通手段にもなっておった馬にはまあ譲っても仕方がないとしても,11番目はないじゃろ・・・。一体誰がこんな順番を付けたんじゃ!ふざけとる!
年末の新聞報道で驚いたのが,そうわしも新聞に目を通すことがあるのじゃ,日本中で飼い猫の数が飼い犬の数をとうとう上回ったという記事じゃ。猫の数が犬の数より多いというところは,さもありなんと思っとるからいいのじゃ。飼い猫の数が今年になって飼い犬の数を上回ったという報道の仕方がおかしいじゃろ。第一犬はきちんと飼い犬として登録するものじゃから,大体の数は分かるとして,飼い猫の正確な数は分からんじゃろ。誰が数えたんじゃ。我々犬と違うて,猫はガサツな生き物じゃから,放ったらかしでいいのじゃ。じゃからして,どこからを飼い猫とするかは甚だ怪しいと言うべきじゃろう。まあ,道を歩いておっても,断然猫の方を多く見かけるから,猫の方が多いのは間違いなかろう。今年になって猫の方が多くなったなんて,そんな訳はねえだろ。
漱石に凝っておる旦那は,「草枕」に苦しんでおったが,最近「吾輩は猫である」を読み始めたらしい。漱石は,「草枕」で渾身の力を込めて,氏の人生観を叩きつけようとしたのかも知れんが,難解な言葉がたくさん出てくるのに旦那は苦労したようじゃ。「草枕」は有名な作品じゃが,おそらく多くの日本人は冒頭の1,2行以外は読んでおらんだろうと結論付けおった。那美さんという不思議な女性を中心に描かれておるが,特に筋書きらしきものがない,エピソードの羅列といった作品,じゃが旦那はまたいつの日か手に取ってみたいと思っておる。「吾輩は猫である」ははるかに読み易い作品ではあるが,遠い昔に読んだのは縮約版に過ぎなかったことが分かったようじゃ。わしほどではないが,賢い猫が出てくるらしい・・・。
この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。
2017年12月30日(土)
12月30日(土)今朝も寒くなりました・・・
12月30日(土)朝,今日も霜が降りています。今日が今年一番の寒さかも知れない,そう思われる日が多くなってきたように思います。
『老犬コロの繰り言その61』です。午前7時20分過ぎ,犬小屋を訪ねると,老犬はもう目覚めているようです。ふんキャッチャーとリードを手に持つと,老犬はぎこちなく小屋から外へ這い出してきます。春先に熊が冬眠から目覚めて穴から外へ出てくる光景さながらです。映像でもそのような様子は見たことはありませんが,ハイドンの交響曲に「熊」とあだ名がついた作品がありますが,あのぎくしゃくしたリズムは我が家の老犬の動きにぴったりです。おそらく寝起きの時はなおさら左前脚が痛いのでしょう。びっこを引くような,飛び跳ねるような歩き方です。それでも,老犬は散歩に行きたがります。人生(犬生?)に苦しみは付きもの,人(犬)はそれでも必死に前を向いて生きていかなければならない。老犬に教えられることも多々あります。散歩の途中歩きながら,そのうち老犬がばたりと倒れて息絶える日もあるのかも知れません。以前,飼い犬が帰って来なくなり,しばらくして溝で死んでいるのが見つかったという話を聞いたことがあります。老犬コロも1,2度溝に転落したことがあります。それでも,老犬は必死に生きようとしています。鬱陶しいオヤジのような奴ですが,もうしばらく(?)付き合っていこうと思います・・・。
老犬コロの繰り言その61 誰が鬱陶しいオヤジなんじゃ!鬱陶しいのはそっちじゃろ。もう少し愛想よくしたらどうなんじゃい。年を取ってますます好き嫌いが激しくなってきておるようじゃねえか。年齢を重ねれば,もう少し賢く生きられるはずじゃ。融通の利かない窮屈な生き方をしておるのは旦那の方なんじゃ・・・。
人間の世界には,世にも恐ろしい年賀状という年始の挨拶状みたいなものがあるらしい。普段全く顔を合わさない,あるいは何年も何十年も会っていない人に対しても,極めて形式的なカードを送るということじゃ。旦那が珍しく年の内に年賀状を書いておる。たった15枚・・・。旦那が教師になった頃,藤山萬太先生という立派な教頭先生がおられ,その方は毎年300枚ほど年賀状を書いておられたそうじゃ。それを聞いた旦那は教頭先生というのは,そういうものなのかと思っておったのじゃが,自分が教頭になるとこのような有様じゃ。まだ今年は年の内に書き始めたから上々ということか・・・。以前は3,40枚書いておったこともあるようじゃが,ここ最近はずっと年が明けてから届いた年賀状に返事を書くという,随分失礼なことをしておったようじゃから,まあ人間の大人としては,最低の部類ということじゃろう。まあ,わしに言わせれば,全く意味のない消息確認に過ぎんのじゃが,そのような無駄が多いというのも生きるということじゃろ。
じゃが,一つ気になるのは,今年の年賀状には上にあるようなわしの写真が付けられているということじゃ。昨年(正確には今年の1月ということじゃが)まではだらだらと文字しか並べていなかったのに,今年はどうしたことじゃ。わしに対する敬愛の表れか,と一瞬喜んでしまったが,どうやら来年は戌年ということらしい。何じゃ,戌年って?犬ではないのか。人間の世界には,干支と呼ばれるものがあり,毎年12の動物のうちのどれかが順番に付けられておるということじゃ。何の意味があるのか・・・。わしに断りなしに・・・。人間ていうのは,ややこしいものをいろいろ作るのが好きじゃのう。それが文化というものか・・・。ま,わしにはどうでもいいことじゃけど・・・。
この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。
2017年12月29日(金)
12月29日(金)FMきりしま収録・・・
12月29日(金)午前10時よりFMきりしまで,ラジオ収録が行われています。今日は霧島市内の各高校から代表の生徒たちが集まっているのだそうです。福山高校からは,生徒会長の2年商業科神ノ門佳音君(国分南中出身)と副会長の遠矢七夕さん(国分南中出身)が参加しています。何とこの日は,中重霧島市長も加わっておられるようです。おそらく新霧島市長と霧島市の高校生たちの対談が行われるのでしょう。どのような番組になるのか,放送が楽しみです・・・。
『老犬コロの繰り言その60』です。老犬のためにネット・オークションで手に入れたフード付きの服は,残念ながらサイズが合わなかったようです。ちゃんと測ったはずなのにと,家人は少々お冠です。老犬は何食わぬ顔をしていますが,前のベストを今度は上手に袖を通して着せられています。爺さんよりは家人の方が,さすがに手際が良かったということでしょうか・・・。
老犬コロの繰り言その60 要するに,旦那はサッカーというスポーツがよく分かっていなかったということじゃ。その点野球はそれぞれのポジションでみんなが全然別々の動きをしているのが明確じゃから,旦那好みなんじゃ。それぞれが別々の方向を向いてこそ,世の中は成立するんだと独特の哲学を持っておる。音楽が好きなのも,トゥッティで演奏することもあるけれど,それぞれの楽器が別々の旋律,異なるリズムで動きながら,一つの世界を作り上げる,そこに惹かれているようじゃ。まあ,それでも一つの理念というか方向を向かないといけないと思うのじゃが・・・。みんなが我が儘放題にやって,うまく調和が取れるとしたら,それが旦那の理想なんじゃろ。旦那の家族みたいなもんじゃろか・・・。この家族がうまく調和が取れているのかどうかはよく分からんところじゃが,奥様の絶対権力のもとにそれぞれがそれに従い,平穏に過ぎていっているというところか・・・。北朝鮮ほど危うい世界ではなさそうじゃ。
旦那は休みになると,部屋に籠もり,不思議な動きをしておる。部屋にある夥しい数のエアチェックCD,多分5千枚は下らないじゃろう,それに背ラベルを貼付するというくだらないことをしておるんじゃ。以前は,曲目,演奏家,録音年月日等細かなデータの入った紙を作り,それをCDケースに入れていくというさらに厄介な作業をしておったが,数年前から背ラベルに取り掛かっておるということじゃ。残り数百枚程度になっておるようじゃが,それが済んだら旦那は次は何を始める気じゃろうか。エアチェックCDと市販CD合わせて1万枚ほど旦那の部屋には並んでおるようじゃが,それをどうする気じゃろ。順番に聴いていくのかのお。老後の楽しみだなどと言っておったが,一方では新しいCDが今でも時折届いておるようじゃ。多分冥土まで持って行く気なんじゃろう。さあ,旦那,そろそろ視察行こうかのお。こればっかりは忘れてくれるなよ・・・。
この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。
2017年12月28日(木)
12月28日(木)仕事納め・・・今年も1年間お世話になりました・・・
12月28日(木)とうとう仕事納めの朝を迎えました。昨日よりは幾分気温は低めのように思われます。どんよりと曇っていて,北国の冬を思わせるような空が広がっていますが,雨は降らない模様です。平成29年も福山高校ではいろいろなことがありました。肉体派の牧校長に替わり,赴任してきた遠藤校長の全校朝礼での校歌のピアノ伴奏は衝撃的いや感動的でした。すぐに,原口結衣さん(3年商業科舞鶴中出身)というピアニストが生徒の中から登場し,森山佳苗さん(3年普通科隼人中出身)という指揮者まで誕生しました。その森山佳苗さんが部長を務める吹奏楽部の活躍はさらに目覚ましいものがありました。5月のはやま祭りに始まり,7月のコンクールを経て,9月には西牧之原地区敬老会,10月は凄まじく牧之原中学校創立70周年記念式典,霧島市福山地区文化祭,福山高校文化祭と3週続けてステージに上がります。そして,12月にはついに第1回定期演奏会まで敢行します。地域の行事に意欲的に参加したのは吹奏楽部だけではありません。4月の惣陣が丘つつじ祭り,5月の牧之原各地区運動会,6月の佳例川飯冨神社お田植え祭,7月の牧之原中合唱祭,8月の牧之原ふくふくランド夏祭り,9月佳例川地区運動会,10月は先程と同じ,11月牧之原小学習発表会,ふるさと佳例川新米ウォーキングなどなど,生徒や校長先生などが参加した印象的な催しが目白押しです。中でも,つつじ祭りとお田植え祭の印象が強烈ですが,面白かったのは,校長先生と生徒の有志3名が参加したふくふくランド夏祭りです。校長先生が自慢の喉を披露された後,生徒たちも加わり福山高校の校歌を披露し,地域の方々にやんやの喝采を受けました。また,今年は再三新聞紙上を賑わしてしまいました。と言っても,もちろん不祥事ではなく,先の吹奏楽関係など福山高校の地域との関わりを数多く南日本新聞に掲載していただきました。遠藤校長のはやま祭りでの熱唱を伝える「黒ヂョカ」登場も鮮烈でしたが,「若い目」に4人の福山高校生が取り上げられたのは快挙と言っていいでしょう。5月の1年普通科寶満陸君(国分中出身),7月の3年普通科森山佳苗さん,11月の1年普通科市川敬大君(輝北中出身),そして12月の3年商業科原口結衣さんの4名です。11月には「若い目」賞までいただいてしまいました。賞と言えば,3年商業科の山下恵実さん(舞鶴中出身)のボランティア・スピリット賞受賞も忘れてはいけません。生徒会,中・高校生クラブひまわり,吹奏楽といろいろなところで地域の活性化に貢献したということが評価されたものでした。中・高校生クラブひまわりも今年福山高校生は8名加入しました。幼稚園の運動会や福祉施設など様々なボランティア活動を行っています。来年1月5日の霧島市福山地区成人式では進行や受付など運営に大きく関わる予定です。さらに,賞と言えば,遠藤校長創設のベートーベン賞もありました。12月までに結局21名(多分・・・)の生徒が受賞しています。職員の中で今年一番目立ったのは,地歴公民科の德丸正樹先生でしょうか。余り調子には乗せたくないのですが,印刷室の裁断機の鍵紛失事件に始まり,文化祭の職員合唱ではジャスティス先生を演じて大暴れして,こちらも「黒ヂョカ」登場を果たしました。芸術鑑賞会では,クラリネット・フィルハーモニーの指揮にまでしゃしゃり出て行きました。いろいろあった1年でしたが,カメラマンの独断と偏見で(このブログがカメラマンの独断と偏見のようなものですけど),福山高校平成29年今年の十大ニュースを発表させていただきます。
第1位 ビブリオバトル,福山高校に定着・・・
第2位 「若い目」に福高生4人登場
第3位 岩切画伯,隠れた才能が・・・!?
第4位 遠藤校長,「黒ヂョカ」に載る
第5位 新生吹奏楽部大活躍,第1回定期演奏会・・・
第6位 牧校長,筋肉バトル・・・インクルーシブ教育研究会・・・
第7位 生徒,職員,地域を巻き込んでの体育祭,そして文化祭
第8位 生徒会大活躍,FMきりしま,霧島市青少年議会・・・
第9位 PTA活動活況を呈す・・・パークゴルフ大会,研修視察・・・
第10位 德丸正樹大暴れ・・・
ここで,紹介できない面白い事件もたくさんあったのですけど・・・。まっ,愉快な1年でした。(^o^)
来年1月の行事予定です。1月行事予定[PDF:111KB] 主なものを紹介します。
4日(木) 仕事始め
5日(金) 霧島市福山地区成人式(ひまわり活躍)
9日(火) 3学期始業式 基礎力診断テスト
13日(土) センター試験(~14日) 大門松撤去
19日(金) 1・2年進路ガイダンス(午後)
23日(火) 3年卒業考査(~26日)
2年修学旅行(~26日)
1G普通救命講習
24日(水) 1C普通救命講習
2017年12月27日(水)
12月27日(水)今日の大門松・・・
12月27日(水)年の瀬も押し迫り,今日も肌寒い日になりました。それでも,今日は晴天に恵まれ,久しぶりに陽の差す朝を迎えています。福山高校の大門松の横に,新年を迎える「明けましておめでとうございます」の看板が立てられました。いよいよ新年を迎えるのみになりました。大門松も凜々しい姿を見せています。福山高校の活性化と来春の新入生の定員確保の祈りが込められています。
福山高校の周囲には冬枯れの風景が広がっています。写真の曇り空は昨日の様子です。しんと静まり返った雑木林に,時折ヒヨドリが冷たい空気をつんざくような鋭い声を上げます。決して美しい声ではありません。すると,それに自信を深めたのかカラスがさらに大きな声を張り上げます。住宅街の木立では,雀の大群が何やら論争をしています。地中深いところでは,ヒグラシの幼虫がまだはるか先の遠い夏の日の到来を待ち侘びていることでしょう。牧之原では,今日も穏やかに冬の1日が過ぎていきます。
2017年12月26日(火)
12月26日(火)冬季休業中補習頑張っています・・・
12月26日(火)冬休みに入り,土日を含めて4日目を迎えています。3年生の中には,センター試験対策の補習を受けている人もいます。冬休みとは名ばかりで,センター試験に向けて,最後の一頑張りをしなければなりません。午前9時から午前中時間割が組まれて,午後は4時まで勉強して帰るようです。頑張れ,3年生!頑張れ,受験生!
校舎の3階から,トロンボーンのいい音色が聞こえてきます。吹奏楽部2年商業科の遠矢七夕さん(国分南中出身)です。選択教室で一人,中庭の方を向いて,一生懸命トロンボーンを吹いています。1月にみやまコンセールでソロ・コンテストが行われるようです。遠矢さんは昨年に引き続いて2年連続の出場になります。トロンボーンという楽器は,オーケストラの中でも地味な楽器で,主旋律を吹くことは余りなく,どちらかと言えば引き立て役です。本来は,宗教音楽などで使われていた特別な楽器で,通常のオーケストラの中で使われるのは,我らがベートーヴェンが交響曲で用いてからのようです。そう言えば,モーツァルトはレクイエムではトロンボーンを使っていますが,交響曲では全く使っていません。神々しいイメージが持たれていたようです。オーケストラでは,地味にプーパカやるだけのようですが,それをソロで演奏するというのはなかなかの冒険です。最近はソロ演奏のCDも2,3出ているようではありますが・・・。遠矢さんのトロンボーン,だんだんいい響きになってきたように思われます。
音楽室を覗くと,校長先生のレッスンが行われています。 同じく2年商業科の吉村伊吹さん(国分中出身)がチューバの練習をしています。こちらもソロ・コンテストに出場予定のようです。チューバもトロンボーン同様低音楽器ですが,トロンボーンが古くから教会で演奏されていたのに対して,こちらは比較的新しい楽器です。頻繁にオーケストラで使われ出すのはやはり19世紀のようです。ワーグナーやブルックナーのイメージが強く,ワーグナー・チューバなんて特別な楽器も生まれるほど,大型化したオーケストラにおいてチューバは大活躍します。チューバもトロンボーン同様ソロ楽器としてはそれほど用いられることはありませんが,ブルックナーの交響曲などでは単なる低音の補強ではなく,クライマックスにおいてはプッパカ大音量で盛り上げ,演奏者も気持ちよさそうです。チューバのソロ演奏のCDもトロンボーンほどではないようですが,たまに見かけることはあります。遠矢さん,吉村さん,コンテスト目指して頑張れ!
2017年12月25日(月)
12月25日(月)公道で あなたが変える 安全意識・・・
12月25日(月)ついに平成29年,2017年最後の週を迎えました。冬休みに入っておりますが,当然職員の勤務は続きますし,教師たる者24時間教師であることを忘れてはなりません。今週の週間目標は「公道で あなたが変える 安全意識」です。公道で周囲の車がたとえ速度超過していても,自分だけは制限速度をきっちり守り,安全意識を見せつけてやるぞ,という決意でしょうか。交通安全の何たるかを周囲に知らしめてやるぞ,ということなのでしょう。年の暮れ,福山高校職員の安全意識の高さを見てやってください。「公道で あなたが変える 安全意識」この言葉を胸に,福山高校全職員は平成29年を締め括ります。
冬休みに突入して最初のウィークデーですが,3年生の商業科の検定補習と3年生普通科のセンター試験受験組の補習が行われています。さすがにいつもよりは静かな校内です。吹奏楽部のラッパの音が時折聞こえてきます。3年生が引退して,いよいよ新たな吹奏楽部が動き出しています。
2017年12月24日(日)
12月24日(日)クリスマス・イヴ・・・
1月24日(日)クリスマス・イヴです。曇り空で幾分気温は高めです。肝付町後田鳥越集落ではこの日早朝7時から年末の大掃除がありました。この集落は奉仕作業が好きで,年に5,6回農道や集落内の道路の清掃作業を行います。年の暮れのこの日は,さすがに草も枯れて,刈払機を使うまでのことはありません。それでも,箒で枯れ草をかき集める作業の方が刈払機以上に重労働に思われます。集落の人たちは,牧之原同様高齢者が多く,この作業がいつまで続けられるのか,先行きは少々不安な気がします。でも,みんなで作業を終えて,焚き火を囲んで談笑するのは素敵な習慣だと思います。
『老犬コロの繰り言その59』です。奉仕作業から戻ると,老犬は何かを期待しているような表情です。何を求めているかはよく分かるのですが,構わず玄関から家の中に入ります。朝食を済ませてようやく老犬の所へ行くと,老犬は待ちくたびれた様子で,しばらくこちらの様子を窺っています。ふんキャッチャーとリードを手に取ると,ようやく老犬は激しく散歩を求めます。リードを付けると,例によってしばらくは勇んで前を歩いて行きますが,徐々にスローテンポになり,こちらが歩調を合わせなければならなくなります・・・。やはりお爺ちゃんなんです・・・。
老犬コロの繰り言その59 人間の世界には,1年の終わりの方で,みんなで酒を酌み交わす忘年会という催しがあるそうじゃ。お酒がどういうものか,わしは知らんが,何でも飲むと気持ちよくなるらしい。じゃのに,旦那と来たら,この忘年会とか酒を飲んだりするのがそれほど好きではないんだそうじゃ。何かと理由を付けて,サボろうとしているようじゃ。じゃのに,不思議なのは,旦那はこの酒を飲む会,鹿児島では飲ん方?というらしい,それ自体は非常に大切だと言うとる。いよいよ旦那の頭の中はよく分からん。酒を飲んでみんなでいろいろ思いの丈を語り合うのは,組織においては大切な行事であるが,自分はその場には余りいたくないということのようじゃ。根暗なんじゃ。小心者じゃから,余り軽はずみなことを人と話したくないんじゃ。全くこの性格はわしに移されてしまっておる。わしも余り知らん人(犬?)とは一緒にいたくはない。それにしても,よくもまあ,旦那は教頭という職が務まっておるなと思うんじゃ。いや,きっと十分には務まっておらんのじゃろ・・・。
旦那はそもそもみんなで力を合わせて一つのことを成し遂げるというのが余り好きではないと言う。かつて,英語の教師をしておったようじゃから,西洋の個人主義にかぶれておるのかも知れん。生徒たちに以前そのような話をしたこともあるそうじゃ。賢い生徒が「先生,それは教師としてはまずいんじゃないですか。」と指摘したこともあった。その生徒は心の広い性格だったので,「まあ,そういう先生が一人ぐらいいてもいいかも知れませんね。」と続けたということじゃ。よくできた生徒じゃ・・・。そうやってみんなに迷惑を掛けながら生きとるんじゃ,きっと・・・。
じゃから,旦那はマスゲームが嫌いなんじゃ。北朝鮮の一糸乱れぬ行進とか,どこかの団体行動みたいな動きはぞっとするらしい。サッカーも一人一人の明確な動きが理解できないもんじゃから,余り好きではないようじゃ。旦那が小学生の頃,みんなで運動場でサッカーをしたんだそうじゃ。すると,1個のボール目がけて全員が群がり,そのうちボールは全く動かなくなった。ディフェンダーとかフォワードとかの役割分担がないもんじゃから,そのような滑稽な事態が生じたんじゃ。旦那はサッカーは詰まらないと思ったんじゃ。
この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。
2017年12月23日(土)
12月23日(土)東の空に冬の王者オリオンが輝いています・・・
12月23日(土)最近ようやく冬の王者オリオンがその雄姿を東の空の比較的高い所に見せるようになりました。牧之原の教職員住宅からは夜7時ごろになると駐車場から東の空を見上げると,見事にその雄姿のみが鮮やかに輝いています。数週間前までは随分低い所に位置していたので,殆ど見えなかったのですが,これから少しずつ高い所へ移動していくのだろうと思います。彼ら自身だけが動いているわけではないのでしょうが・・・。
『老犬コロの繰り言その58』です。寒さを凌ぐために,一度は家の玄関に入れられた老犬でしたが,何故か老犬は玄関の中では床に横になろうとはしなかったようです。一晩中立っていたのではないかと思われるほど,明け方疲れ切っているように見えたそうです。そして,再び庭の犬小屋に戻されました。すると,今度は何やらおかしな格好をさせられています。ネットオークションか何かで手に入れた子ども用のベストを着せられているようです・・・。
老犬コロの繰り言その58 どうなっとるんじゃ。いきなり爺さんがわしを妙なものでくるみ始めおった。わしは必死に抵抗したのじゃが,結局この有様じゃ・・・。犬小屋での生活は,年寄りには寒かろうと奥様が例によってネットオークションか何かで子ども用のベストを手に入れたのだそうじゃ。爺さんは袖から手が出せないとこぼしておったが,当たり前じゃ。人間とわしらでは身体の構造が違うじゃろ。余計なことをせんでもいいのに・・・。最初ゴワゴワしておったが,慣れてくると確かに暖かい気がする。さらに奥様と爺さん,婆さんは何かを企んでおるようじゃ。旦那の方はこういうことにはさっぱり関心がないようじゃ。そこが,旦那のいい所でもあるのじゃが,たまにはちったあ気遣いもしろってんだ。奥様がまたネットオークションで今度は本物の犬用のジャケットを落としたと大騒ぎしておる。何でも犬用の服は人間の服よりも小さいくせに高価なんだそうじゃ。材質にもよるじゃろうけど・・・。数千円もするジャケットを試しに1000円入れてみたら,幸運なことに落とせたということらしい。でかした!何でも今度はフード付きらしい。う~ん,よく考えるといい迷惑なのじゃが・・・。そして,聞こえないはずのわしの耳に奥様や爺さんたちの会話が聞こえてくる。「犬の服って,フリルが付いていたり,ピンクだったり,お姫様のようなプードル用のものが多いのよね。これは茶色だからコロにぴったり!」「コロは雄だし,お爺ちゃんだからピンクは着せられん。」「お爺ちゃんがお姫様のカッコはおかしいな。」すると,旦那が隣の部屋で,「所詮犬じゃないか。オスもメスもないし,年寄りなのか若者なのかぱっと見には殆ど分からないじゃないか・・・。」とボソボソ独り言を言っておる。どいつもこいつも人(犬?)の気も知らないで勝手なことを言っておる。いい加減にしろってんだ!わしは人生(犬生?)経験豊富な良識ある老紳士なんじゃ。お前たちの着せ替え人形じゃねえぞ!ま,わしは暖かければそれでいいんじゃが・・・。
じゃが,この格好で旦那と視察に出かけたのじゃが,他所の犬に見られたらと思うと,ちょっとゾッとしたな・・・。さすがに,この格好は見せられんじゃろう。胴体に無造作に巻き付けてあるだけじゃからのお。おしっこは自由にできるようにはなっておるが,これじゃ腹巻じゃろ。寅さんじゃあるめえし・・・。隣のダックスフントは盛んに朝食の催促をしながら大騒ぎをして,わしの方には幸い全く目もくれなかった。隣の婆さんが,「こら!うるさい!」と怒鳴る声が聞こえてきた,わしの聞こえないはずの耳に。じゃから,品のない犬は困るんじゃ。わしのようにおとなしく上品にしておかなきゃ・・・。
この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。
2017年12月21日(木)
12月21日(木)クラスマッチ・・・
12月21日(木)南日本新聞で,先日の福山高校吹奏楽部第1回定期演奏会のことが出ています。地域の方々にも大勢ご出席していただき,大成功に終わった定期演奏会でした。福山高校吹奏楽部が南日本新聞に取り上げられるのは,12月16日(土)の定期演奏会の練習風景,5月のはやま祭り,そして部長の3年普通科森山佳苗さん(隼人中出身)の若い目登場を含めると今年4回目になります。それ以外にも校長先生関連の黒ヂョカなどの記事でも触れられていたかも知れません。躍進続ける福山高校吹奏楽部の活躍にご期待ください。12月21日(木)南日本新聞(復活の定演 テンポ良く十数曲)[PDF:291KB]
クラスマッチを前に,校長室でまたまたベートーベン賞表彰式が行われました。1年商業科の3人娘です。表彰順に紹介していきますと,花森楓さん(牧之原中出身)は,宅習や放課後の補習もしっかり取り組み,ビジネス文書2級,簿記3級,電卓3級,情報3級に合格しました。本田侑さん(隼人中出身)さんも,宅習や放課後の補習をしっかり取り組み,ビジネス文書1級,電卓3級,情報3級に合格しました。1年生で1級取得は立派です。小川日菜さん(輝北中出身)も検定補習等しっかり取り組み,ビジネス文書2級,簿記3級,電卓3級,情報3級に合格しました。商業検定全種目1級を目指し,3人で張り合っていきます。1年商業科の3人娘の今後の活躍が楽しみです。
クラスマッチが始まりました。男子はグラウンドでサッカー,女子は体育館でドッジボールです。全校生徒,今日は一日中2学期最後の大きな行事を楽しみます。
昼休み,またまたベートーベン賞の表彰式です。今度は2年商業科の池田美沙都さん(国分南中出身)です。池田さんは授業態度もまじめで,どの科目もこつこつと頑張り,ビジネス文書検定1級と電卓検定1級,情報処理検定の2級に合格しました。少人数の2年商業科を盛り上げ,卒業までに全商検定全種目1級を取るんだと意気込んでいます。また,吹奏楽部でもトランペット奏者として活躍しています。
2017年12月19日(火)
12月19日(火)福山高校第6回同窓会セミナー「人生はスパンで考える」
12月19日(火)同窓会セミナーの行われるこの日,図書館便り Library News No. 8 が出ました。今回はもちろん冬休みを目前にして,図書館からたくさん本を借りて,たくさん本を読もうという趣旨です。季節がらヒイラギがたくさん描かれています。第4回ビブリオバトルも1月12日(金)に予定されているようです。文化祭を含めれば,通算第5回か・・・。いずれにしても,3年生にとっては最後のビブリオバトルになりそうです。また,白熱した書評合戦が行われるはずです。 Library News No. 8[PDF:949KB]
昼休み13:10音楽室に生徒が集まり始めました。Happy Christmas の練習です。でも,昨日よりは生徒の出足は鈍いように見えます。昨日の練習で多くの生徒たちが怖じ気づいたのでしょうか。校長先生の思いに何とか応えようと,生徒会役員の人たちが少しずつ集まって来ます。彼らの責任感たるや大したものです。いや,学校を盛り上げていくために,彼らは本気で歌いたいのだろうと思います。同窓会セミナーの講師の方を迎えるために,途中で音楽室を離れざるを得なかったのですが,歌唱練習はしっかり行われたそうです。
本日は午後から福山高校第6回同窓会セミナーが行われました。講師にお招きしたのは,福山高校普通科第1期生の西元秀行様です。鹿児島市の方で,会社経営をして全国展開さらには海外にも販路を拡大されている方です。演題は「人生はスパンで考える」です。西元さんの人生はまさに波乱の連続で,福山高校卒業後いくつもの会社を転々と渡り歩かれます。途中自分の経営する会社が倒産し多額の借金を抱えたこともあったそうです。それでも西元さんは,自分のやりたいことを貫き,持ち前のコミニュケーション能力で見事に乗り越えていかれます。人生には浮き沈みは付きもの,一つ一つの経験をスパンとして,次へのステップとして考え,自分の可能性を広げて来られました。大学に入ること,一流企業に就職すること,それだけを目標にしている人は,その目標が実現された時点で終わってしまう,本当に自分のやりたいことは何なのか,それを捜しながら,常に成長を続けていきたいということでしょうか。講演の後,生徒たちからたくさん質問が出ました。「化学ができるようになるにはどうすればいいですか。」「もてるにはどうすればいいですか。」「東京で芸能人に会ったことがありますか。」など,一つ一つの質問に西元さんは丁寧にお答えくださいました。中でも,「もてるにはどうすればいいか」という質問への回答が振るっていました。目の前のゴミを拾うようにすればよい!つまり,自分の好きな人の前だけでいい格好するのではなく,常にゴミが落ちていたら拾うようにする。自分の人間性,人としての値打ちを高めるということでしょうか。この答えには,生徒たちは皆納得の表情でした。
最後には,校長先生のピアノ伴奏,森山佳苗さん(隼人中出身)の指揮のもと,全員で校歌を合唱しました。西元さんもマイク片手に大きな声で歌ってくださいました。なお,一般席には,牧之原の地元の方々の中に西元さんのご両親も混じっておられました。福山高校の歴史と伝統,そして底力を再確認する素晴らしい同窓会セミナーとなりました。西元さん,本日は貴重なご講話ありがとうございました。
生徒の感想を一つ紹介します
第6回同窓会セミナー「人生をスパンで考える」感想文 2年普通科 鈴木 里菜
今日はとても興味深い講話でした。講話が始まる前は,「どうせ,つまらないんだろうなあ。」と,正直思っていました。しかし,始まってみると,とてもおもしろい話で,でも内容はすごく真面目でためになる話ばかりでした。話がおもしろく感じたのは,きっと西元さんの話し方がとても上手な話し方をしているからだろうなと思いました。
西元さんの「知力×能力×考え方」の話は,本当にそうだなと思いました。確かに,知力も能力もあるのに,考え方で損をしている人はたくさんいると思いました。逆に,知力も能力もあまりないけれど,考え方がすてきで,成功している人もたくさんいると思いました。私も,もう知力と能力はどうにもならないと思うけれど(そんなことはない!),考え方で何倍にも変わるので,がんばってみようかなと思いました。それから,さっき店の話でもあったように,人の事を考えられるようになったら,イライラする人や事が少なくなるかもしれないので,目先でおこった事だけじゃなくて,相手の心境や考えなどを考えてから,発言・行動するように心がけたいです。
西元さんのような上司や社長がいる会社や職場で働きたいなと思いました。素敵な講話をありがとうございました。
2017年12月18日(月)
12月18日(月)アルコール 飲んだらみんなで あるこうよ
12月18日(月)今週の福山高校職員の週間目標は,「アルコール 飲んだらみんなで あるこうよ」です。週末に今年の忘年会を控えて,夜の街での間違いは犯さないぞという決意です。地歴公民科から提出されたものですが,「アルコール」と「あるこうよ」がうまく係っているでしょと言いたいみたいですが・・・。いずれにしてもお酒の入ることの多い季節,飲酒運転などという恥ずかしい行為は福山高校からは絶対出さないという意思表示です。「アルコール 飲んだらみんなで あるこうよ」福山高校職員は今週はこの言葉を胸に職務に全うしてまいります。もちろん昼間からお酒の入ることは絶対にありませんが・・・。
今週は,学年集会からです。1年生は体育館に集合して,今朝の講話の担当は数学科の杉田先生です。人前で話をすることの難しさから話を始められました。福山高校は小さな学校なので,大きな学校に比べると,昨日の吹奏楽部の第1回定期演奏会しかり,生徒一人一人が前に出て発表する機会は多いと言えるでしょう。そのように人前に立つことにより,人は自らを成長させる可能性が高くなるということでしょうか。
2年生は,プログラミング室に集まり,今朝は国語科の宮野先生がお話されています。人はしばしばあの人はいい人だとか,あいつは悪い奴だなどと口にするけれども,絶対的に悪い人などということがあろうかと言われます。瞬間瞬間においては,ひどい人だと思われた言動に思いがけない深い真実が秘められていることもあるのではないかということでしょうか。生きていくためには,物事の本質を見極める深い洞察力というものが大事になってきますね・・・。
3年生は視聴覚室です。学年主任の商業科西村先生が,本日の諸連絡に入られています。先週校歌の収録を行いましたが,今度は昼食時間に,ジョン・レノンの Happy Christmas をみんなで歌おうと校長先生が言われています。是非昼休み音楽室に行ってみようということです。福山高校合唱団の立ち上げも間近なように思われます。
昼食時間13:10生徒たちが音楽室に集まって来ました。Happy Christmas の合唱練習です。英語の歌ということで,ALTのジョニー先生も参加されています。先週の校歌収録の時よりは,人数は少なめですが,全員自分の意志で集まった人たちです。この練習の様子を聞きつけて,新たに集まってくる人たちもいるかも知れません。ただし,歌詞が全部英語であるということと前回の校歌よりも幾分難しめの旋律なので,怖じ気づく人も出てくるかも知れません。校長先生の挑戦(?)はまだまだ続きます。
清掃時間になると,校内放送で以前は校歌が毎日流れていたのですが,最近生徒が持ち寄った音楽CDが流されます。今日は,(今週は?)もちろん校長先生が用意されたHappy Christmas です。この歌を聴いて,歌ってみたいという人がたくさん出てくるといいですね。(^_-)
6時間目は交通安全教室です。全校生徒が体育館に集合して,霧島市役所,霧島警察署,交通安全協会よりそれぞれ1名ずつおいでいただき,ご講話いただきました。特に,自転車の安全利用についてのお話が中心でした。自転車の安全運転義務が厳しく問われるようになり,自転車利用者の保険加入が進められています。福山高校では学校までの自転車通学の生徒はいませんが,バス停までの自転車利用者は多く,全員が保険に加入しています。自転車も車やバイクと同じ車両であるということ,車による事故と同じくらい多額の賠償金が請求されることもあるということ,したがって免許こそ要らないものの自動車の運転手と同様の責任が課されているということをしっかり勉強することができました。本日はわざわざ福山高校生のために貴重なお話をいただき,ありがとうございました。
放課後になり,校長室を覗くと面白いことが起きていました。職員室で武道館の鍵を借りたはずの2年生が合唱の特訓を受けています。武道館へ行く途中で校長先生に捕まり,校長室へ連れて行かれたのでしょう。余りにも面白いので,写真を撮ってあげました。2年普通科斧駿介君(国分南中出身)は剣道部,同じく2年普通科の唐鎌崇寬君(輝北中出身)は陸上部休部中(?)で最近筋トレに取り組んでいます。この2人は多分武道館へ向かう途中だったのでしょう。もう一人のやはり2年普通科山田翔君(国分南中出身)はどうして校長先生に捕まったのでしょう?おそらく校長室清掃なので,たまたま通り掛かったところを確保されたのでしょう。Happy Christmas 英語の歌を3人とも一生懸命歌って(歌わされて?)います。しかも,同じフレーズを何度も何度も繰り返して歌わされており,指導は本格的です!校長先生は多分少しずつ生徒たちを校長室に連れて来て,特訓をさせるおつもりのようです。昨年の牧校長先生は生徒たちに筋肉バトルをさせられていました。その時も唐鎌君は絡んでいました。いろいろな校長先生がおられるな・・・と唐鎌君は思っているはずです。(^_^;)
2017年12月17日(日)
12月17日(日)福山高校吹奏楽部第1回定期演奏会
12月17日(日)午後1時30分,新生なった福山高校吹奏楽部の第1回定期演奏会が福山高校体育館で行われました。当日は気温10度を下回る寒い中ではありましたが,前日の新聞報道のお陰もあってか,牧之原の方々を中心に100名近い観客がありました。開演時刻の1時30分を迎えた頃には,用意されていた客席がほぼ満席になりました。可能な限り体育館内を暖かくしようと,校舎内のストーブを集めて対応したお陰である程度は寒さは和らぎました。演奏が始まると,次第に熱気が高まり,吹奏楽部の生徒たちの熱い思いも伝わってきて,コンサートは大いに盛り上がっていきます。初めての定期演奏会であるにも関わらず,いろいろ趣向を凝らし,観客を飽きさせないように頑張っているのが微笑ましく思われました。
2部に登場したのが,文化祭でも素敵な演奏を披露した「ヨネとヤギ」です。3年商業科米村明さん(国分南中出身)と八木皓大君(牧之原中出身)のギター・デュオです。吹奏楽の賑やかな音楽と異なり,2本のギターによる親密な音色に米村さんのいかなる不純物も排除したような清らかな飾らない歌声が心に沁みてきます。 個人的には,やはり今回もこれが白眉だったように思います。「ヨネとヤギ」は素晴らしい・・・。
第3部に入ると,各セクションの紹介も入り,吹奏楽部の演奏もさらに熱を帯びてきます。生徒たちは,2時間のコンサートを何とか成功させようと,懸命にレパートリーの拡充を図ってきました。そして,見事に記念すべき第1回定期演奏会を2時間10分やり切りました。地域の皆さんも大変喜んでくださっていたように思います。どの人の顔にも笑顔と満足感が溢れていました。来校くださいました,地域の皆様,保護者の皆様,本日は本当にありがとうございました。裏方で支えてくれた生徒会及び有志の皆さん,ありがとうございました。福山高校吹奏楽部の生徒諸君,第1回定期演奏会の大成功,おめでとう。そして,これからが大切です。もちろん1,2年生の生徒たちの顔には来年もやるんだという決意が漲っているように見えます。これからも福山高校吹奏楽部をよろしくお願いいたします。
2017年12月16日(土)
12月16日(土)悲願の定演へ一丸,そして成長できた高校生活
12月16日(土)の南日本新聞には,2つも福山高校関連の大きな記事が出ていました。1つ目は大きなカラー写真付きで,復活なった福山高校新生吹奏楽部の第1回定期演奏会に向けて練習に打ち込む様子が伝えられています。この記事のお陰もあり,17日(日)本番の第1回定期演奏会には,100名近い地域の方々が来校され,大成功の催しとなりました。12月16日(土)南日本新聞(悲願の定演へ一丸)[PDF:381KB]
もう一つの記事は,若い目に3年商業科原口結衣さん(舞鶴中出身)の「成長できた高校生活」という文章です。原口さんと言えば,福山高校のピアニスト,つまり全校朝礼の校歌伴奏を担当しています。また,体育祭の3年生の応援団長も務めました。先日の弁論大会でも直向きな生き方を切々と発表しました。見た目は淑やかで優しそうに見えるのですが,なかなか芯は強い人柄のようです。こちらの文章も是非お読みください。南日本新聞の若い目は今年4人目になりますが,11月の若い目学校賞を福山高校が受賞しています。新聞発表は18日(月)でしたが,併せてご覧ください。12月16日(土)南日本新聞(成長できた高校生活~若い目)[PDF:415KB]
2017年12月16日(土)
12月16日(土)高慢と偏見・・・
12月16日(土)はイギリスの作家ジェーン・オースティン Jane Austen (1775-1817) の誕生日です。5年ほど前あるALTからジェーン・オースティンを読めと言われて,「高慢(自負)と偏見」のもちろん日本語訳を手に入れました。タイトルの通り,高慢な女性と偏見の強い女性が登場して,全体は恋愛小説なのですが,多くの人生の真実を教えてくれます。「分別と多感」や「エマ」と立て続けに読んでいくと,殆ど同じような展開なのですが,登場人物たちは当然のことながら,全部異なる個性を持ち合わせています。よく言われるとおり,時代設定は全く抜きにして,いつの時代でも通用する小説たちです。それだけ時事的な要素は少ないということです。人間が,まさに本物の人間が描かれています。「クリスマス・キャロル」で有名なディケンズよりも30年近く前に,これほど偉大な作家が誕生していたとは思いもしませんでした。ブロンテ姉妹にも高校時代心激しく揺さぶられたのを思い出しますが,彼女たちよりもやはり30年以上前に誕生していたのです。明日17日(日)はベートーヴェン Ludwig van Beethoven (1770-1827) の洗礼日ですから,12月16日はベートーヴェンの誕生日でもある可能性が高いのですが,オースティンとベートーヴェンはほぼ同じ時代の空気を吸っていたことになります。シュローダーならずとも,ベートーヴェンは人類にとって大切な作曲家です。激しく情熱的なイメージがありますが,もちろんそれもベートーヴェンの本質の一つには違いありませんが,やはり最晩年のピアノ・ソナタや弦楽四重奏曲を聴くべきだろうと思います。個人的には,ピアノ・ソナタ第30番と第31番,弦楽四重奏曲第13番から第15番までの3曲は,掛け替えのない宝物です。それまでのきっちりとした理路整然とした構築美から,幻想的かつ神秘的な世界へ,まさに古典主義からロマン主義への転換が感じられます。もちろん,慌てて付け加えると,このロマン主義は激情的な世界ではなく,もう少し謎めいた,ある意味魂の浄化が感じられるような宇宙です。そうは言いながら,最近は初期のピアノ・ソナタやピアノ協奏曲,交響曲にも再び惹かれていて,ちょっとしたブームが繰り返されます。単純に,音楽はハイドンからモーツァルトへ,モーツァルトからベートーヴェンへ発展・進化を遂げたというわけではありません。多少音楽的には複雑にはなっているのでしょうが,だからと言って,ベートーヴェンが頂点ということにはなりません。それでも楽聖ベートーヴェンです。シュローダーの気持ちもよく分かります・・・。(^_^;)
『老犬コロの繰り言その57』です。老犬は再び家の玄関に居座っています。余りの寒さに堪りかねて,家人と義父母がかわいそうに思ったのでしょう。老犬は玄関が大好きです。飼い犬根性丸出しです。ただ,近頃さらにお漏らしがひどくなってきたようで,先日はよりによってウンチを小屋の中にしていたそうです。山形先生の所の昨年亡くなった犬は家の中でずっと飼われていたのに,晩年はお漏らしがひどくなって庭に出されたと聞いています。年を取れば,踏ん張りが利かなくなるのでしょう・・・。玄関にウンチするなよ・・・。(>_<)
老犬コロの繰り言その57 旦那の長男が帰って来おった。相変わらず訳の分からない野郎じゃ。電通の一件以降,勤務の管理が厳しくなっているのだそうじゃ。時間外労働がやりにくくなっており,年末休暇等も確実に取らないといけなくなったということじゃ。なのに,長男はお金を払ってでも残業をしたいなどとほざいておる。自分は仕事が遅いから,休日も出勤して仕事をしたいのだが,パソコンを立ち上げただけで休日出勤を咎められるから困るなどとイカレタことを抜かしやがるんじゃ。旦那に言わせれば,休日に勤務しないのは当たり前のことじゃから,この親子はまるで住んでいる世界が異なるようじゃ。そのような勤務管理の関係で今回の帰郷となったのじゃ。
人間の世界はよく分からん。旦那の奴もあちこち働く場所が変わっているようじゃ。転勤というのだそうじゃ。牧之原という所に移ってきてから,比較的自宅に近くなり,毎週帰ってくるようになった。大切な視察があるわけだから,当然なのじゃが・・・。そもそも働くということがどういうことか,わしにはよく分からんのじゃ。人間よ,何故働く?わしらは働く必要はない。来る日も来る日も,ただひたすら日向ぼっこしたり,あちこち歩き回るだけじゃ。それだけで,ことは全て済んでおる。あとは,奥様や婆さんに餌を出して貰うだけ・・・。あっ!餌じゃ!餌を用意するために,旦那はお金を稼がなければならないんだそうじゃ。それが,働くということなのじゃ。餌を出して貰えなくなったら,わしは自分で餌を確保しなければならなくなる・・・。すると,わしが自分で働かないといけないということか・・・。今さら,野鳥やウサギを襲うことはできんし・・・。仮に捕らえたとしても,調理して貰わないとわしは生では食えないぞ。文明化した犬じゃからのお。やはり,ここは旦那に働いてもらわないといかん。旦那よ,働け!もっともっと稼いで来い・・・。
この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。
2017年12月15日(金)
12月15日(金)今夜8:30FMきりしま76.9MHzお聴きください・・・
12月15日(金)今夜8:30より,FMきりしま「未来のキミへFromきりしま」で2日(土)福山高校生が収録したトークが放送されます。今回登場するのは,2年普通科斧駿介君(国分南中出身),唐鎌崇寛君(輝北中出身),1年普通科濵田優奈さん(国分中出身),石塚慶斗君(木原中出身),内村未夢さん(国分南中出身),1年商業科村岡遙吾君(国分南中出身),中園翔真君(国分中出身)の7名です。2年生2人のリードに1年生がどのようなお喋りを展開するかご期待ください。今晩夜8:30FMきりしま76.9MHzをお見逃しなく(お聞き逃しなく?)!(^o^)
ヒロノブが帰ってきました。と言うよりも,前回確認した時,余りにも高い所に,せっかく築き上げたお城なのに,その隅っこの方に移っていたので,見つけることができなかったのかも知れません。今日もしかしたらと思って窓の外側の高い所に目を遣ると,ヒロノブは風の直撃を避けるためでしょう,蜘蛛の巣の隅にいます。あそこでこの冬を乗り切るつもりでしょうか。あるいは,ヒロノブではない別の蜘蛛が引っ越してきたのでしょうか。遠い所に移動したせいか,ヒロノブは少々小さくなったようにも見えます。果たしてヒロノブの顔であるのかも,よく分かりません。蜘蛛1匹1匹の顔の違いについてはそれほど詳しいわけではありませんので・・・。ヒロノブは,そもそも愛想のいい方ではないので,こちらがじっと見つめていても無表情です。こちらが顔を出しているのに気付いているのかどうかも分かりません。多少困っているのかも知れません。そういうわけで,5分ほどで勘弁してあげました。
4時間目と5時間目の時間帯に,2年生の総合的な学習「夢プラン」の職場体験学習発表会が情報処理室で行われました。スーパー,飲食店,不動産業,保育園・幼稚園,病院から神社(!)に至るまで,15の職場に分かれて,それぞれのグループが発表を行いました。仕事内容,1日の仕事の流れやそこで学んだこと,後輩たちへ伝えたいことなどをパワーポイントを用いてそれぞれ説明していました。やはり,大多数の生徒が働くということの大変さと来店客などに感謝されたときの喜びなどを訴えていました。これからの進学・就職の選択に生かされてくると思われます。
13:10いつものように大勢の生徒たちが音楽室に集まって来ました。いよいよ校歌の合唱収録です。校長先生は,まだ幾分不安そうですが,とりあえず今日録音すると意気込んでおられます。それでも,校長先生のボイス・トレーニングの成果は目覚ましく,見事な合唱団が完成しています。素人耳には立派な合唱団です。従来のただ大勢人間が集まっただけの寄せ集め集団ではありません。生徒会が呼びかけて集まって来た集団ではありますが,一人一人の顔つきは最早単なる傍観者ではありません。録音の方は見事な集中力を発揮して一発撮りで終了しました。合唱が終了したときは,傍で見ていて思わず涙が出て来そうでした。最近,と言うか数ヶ月前に1年生の音楽選択者たちが見たメリル・ストリープ主演の何とかという映画を思い出させるような光景です。この合唱団,校歌収録これ1回限りで終わらせて良いのか,実に勿体ないように思われます。すると,校長先生は,来週はジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」を歌おうと言われます。クリスマス・ソングの中でも異色の反戦歌です。福山高校合唱団はこれからも存続し続けるのかも知れません。指導者次第でこれだけのものが出来上がる,これが本物の教育ではないかと感銘を深くいたしました。
6時間目は薬物乱用防止教室が体育館で開かれました。姶良保健所より講演に来ていただき,薬物が身近なところに迫っていること,その薬物の健康及び人生に与える悪影響について,鹿児島県内を中心に具体的な例を挙げてお話くださいました。生徒たちは薬物の恐ろしさについて,身にしみて感じてくれたと思います。福山高生にとって大変有意義な1時間となりました。
2017年12月14日(木)
12月14日(木)2学期も,平成29年も押し迫ってきました・・・
12月14日(木)忠臣蔵討ち入りの日,牧之原は今日も気温はかなり低めのようです。体感的には今年一番の冷え込みかなと思ったのですが,先日のように辺り一面真っ白に霜に覆われてはいません。空気中の水分の量,湿度との関係もあるのかも知れません。ただし,今朝は風はあまりないので,それほど寒さが厳しいという感じはしません。昨夜午後7時過ぎ,ついに冬の王者オリオン座を発見しました。牧之原の東西に延びる筋を東側へ歩くと,真正面より少し左手に,しかも地平線に近いところに,どったりと勇者は横たわっていました。教職員住宅付近からはその時間帯では,木立や住宅が邪魔して,オリオンは見えなかったのです。防犯上の事情でやむを得ないのかも知れませんが,牧之原の街灯は少し多すぎるような気がします。福山高校の中庭でも日が暮れると煌々とライトが点いているので,夜空の星はそれほどたくさんは見えません。せっかくの高地にあるのに,空気のきれいな所なのに,意外と夜空の星は少ないのです。学生時代鹿児島に帰ってくると,夜空の無数の星たちが,都会では全く見ることのできなかった大量の星たちが,こちらに迫ってくるように見えて,恐怖の念さえ覚えたものです。冬の夜,ちょっと灯りを消して,空を見上げてみましょう。浮き世の騒ぎが,随分つまらないことに見えてくるものです。赤穂浪士たちが吉良邸を襲った夜は,雪が降っていたといいますから,夜空の星々の代わりに一面の銀世界が粋な演出をしていたのでしょうね・・・。
昼食時間12:50校歌練習が始まりました。昨日から校長先生が指導に当たられ,今日は見違えるような(聞き違える?)歌声を聞かせています。今日は,女声を2つのパートに分けられ,お陰で一段と美しいハーモニーが聞かれるようになりました。生徒たちも一昨日とはうって変わって適度な緊張感を持って練習に臨んでいます。明日収録ということですが,現在のCDよりは格段に優れた歌唱が録音されることは間違いありません。今日は,生徒会係の上屋敷先生が映像収録まで試みておられます。明日の本番に向けてのリハーサルでしょう。50人近い生徒たちの美しい歌声をご期待ください。(^_-)
2017年12月13日(水)
12月13日(水)交通安全の日・・・
12月13日(水)は多少冷え込みはきつくなりましたが,爽やかないい天気になりそうです。東の空の朝焼けが微妙なグラデーションを呈して,大変風流に感じられます。真冬を迎えつつあるのに,夜冬の王者オリオンを懸命に捜すのですが,まだ確認できておりません。本当は冬の星座の中で一番目立つ星座のはずなのですが,例の3つの星らしきものはいくつか(?)あるのに,外側の星たちが特定できません。教職員住宅の駐車場から午後7時頃になると東の空に見えるはずなのですが・・・。彼らも動いている(?)わけですから,タイミングというものがあるのでしょう。もうしばらく捜してみようと思います・・・。
今日は,13日ということで,松迫君の日,月命日です。福山高校ではこの日を交通安全の日として,全校生徒に交通安全を呼びかけています。朝から係の先生方が,バス停などに立ち,生徒たちへの声掛けをされているのです。放課後は,交通委員が福山高校前バス停と単車小屋の清掃を行います。
2017年12月12日(火)
12月12日(火)今日の大門松,そして校歌練習スタート・・・
12月12日(火)今日も福山高校自慢の大門松が県道63号線沿いで勇姿を見せています。(写真は本当は昨日撮ったものですけど・・・。)福山高校生は昨日から毎朝この大門松に出迎えられ,夕方には見送られて帰宅します。門松の設置が早すぎるのではないか,という声も聞かれそうですが,せっかくの大門松ですので,長い時間見ていたいものです。1月13日(土)撤去されるまで,この地で大門松は福山高校生を見守ってくれます。もちろん,地域の方々も,この大門松に親しみを込めた眼差しでご覧いただいております。
昼食時間の13:10生徒たちが音楽室に集まって来ます。校歌収録に参加する生徒たちの練習が本日より始まるのです。校歌を録音したCDはもちろんすでに存在するのですが,もっと質の高いものをという校長先生のたっての希望です。さすが音楽が専門の校長先生ですが,果たして現存のものよりも優れた歌唱を収録できるのか,少々不安です。収録は15日(金)を予定されているようです。この日は,あいにく校長先生は不在でしたが,生徒会の呼びかけに50人ほどの生徒が集まって来ました。とりあえず,従来のCDを聴きながら,一通り歌ってみましたが・・・。(^_^;)
2017年12月11日(月)
12月11日(月)国語科公開授業
12月11日(月)2時間目,1年普通科の教室で国語科の公開授業が行われました。国語総合の授業で,本日は漢文,論語の冒頭のようです。授業の担当は,もちろん担任の福元先生ですが,何と榎本先生と宮野先生も教室に入られ,国語科総出で生徒の指導に当たられます。生徒たちは,福元先生の指示に従い,教科書の返り点付きの文を見ながら,書き下し文を作っていきます。「朋有り,遠方より来たる」という有名な文ですが,この日の授業ではおそらく教科書の関係で,「朋遠方より来たるあり」と解釈されています。苦労している生徒には,補助に当たられている先生方を含めて,一人一人丁寧に指導しておられます。最後に学而編の冒頭の書き下し文6文を黒板に生徒たちは自主的に書いていきます。生徒たちの生き生きとした取り組みが非常に印象に残る授業となりました。
2017年12月11日(月)
12月11日(月)「ま,いいか。かるい気持ちが 事故まねく」,そして「年忘れ 福山人の 夢踊る」
12月11日(月)幾分気温は高めでしょうか。ただし,北風が時折襲ってくると,ぶるっと身体が震えてしまいます。福山高校へ向かって県道63号線沿いを歩くと,9日(土)に福山高校生と後援会の皆さんが作り上げた大門松が,凜々しい勇姿を見せて出迎えてくれます。身の引き締まるような,心地よい緊張感と言うか,心の張りみたいなものを与えてくれます。
今週の福山高校職員の週間目標は,「ま,いいか。 かるい気持ちが 事故まねく」です。ちょっぴり軽いノリに聞こえますが,数学科から出された標語です。車の運転だけでなく,何事に対しても,「ま,いいか」という軽い,軽率な判断ではなく,心を込めて仕事に打ち込んでいこうではないか,という思いが込められているのだそうです。今週も,福山高校職員は,身を引き締めて,「ま,いいか。 かるい気持ちが 事故まねく」という言葉を胸に誠実な仕事をしてまいります。
全校朝礼のために寒い体育館に集まっていた生徒たちは,週末の話題などで盛り上がっているせいか,少々ざわついています。ところが,生徒会の係が,「黙想!」と声を掛けると一斉に静まり,全員目を閉じて,静かに全校朝礼の開始を待ちます。この興奮と静寂の切り替えが素晴らしいと思います。
校長先生のお話は,先週末の大門松づくりのことから始まりました。福山高校後援会の方々を始め,ふっぎゃまぼっけもん会や佳例川集落の方々など,福山の方々は地域の活性化のために大変努力をされています。校長先生は,「限界集落」というショッキングな言葉を紹介され,それでもへこたれない地域の方々を讃えられます。さらに,「年忘れ 福山人の 夢踊る」というご自分で作られた俳句を紹介されました。福山の人々への賞賛の気持ちが表現されています。
校歌斉唱は,原口さんお休みのために校長先生が久しぶりにピアノ伴奏を担当されました。校長先生が校歌斉唱のピアノ伴奏をする高校,それも捨てがたいように思われます。指揮はもちろん3年普通科森山佳苗さん(隼人中出身)です。少しずつ3年生を中心に声は出てきたようですが,まだまだかな・・・。明日から昼休み校歌収録のための有志による練習が始まるようです。
2017年12月10日(日)
12月10日(日)世界人権デー,そしてノーベル賞授賞式
12月10日(日)師走に入り,まさに怒濤のように時間が経過していきます。もう10日になるのです。3週間もすれば新年を迎えることになります。福山高校では,昨日大門松作りを終えて,新年を迎える態勢は整いつつあります。生徒の皆さんは学業や部活動にもうひと頑張りしなければなりませんね・・・。
さて,本日は,先日の人権・同和教育講演会でもお話があった通り,世界人権デーということです。12月4日から本日10日までが人権週間でもありました。また,毎年ノーベル賞授賞式が行われる日です。今年は日本に縁のある方は少なかったのですが,イギリスの作家カズオ・イシグロを忘れることはできませんね。そろそろ書店の店頭でもカズオ・イシグロの日本語訳の本が手に入りやすくなってきました。また,日本にとってさらに忘れてはならないのは,国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」のノーベル平和賞受賞でしょう。核兵器廃絶に向けての日本の努力は微妙なところがありますが,民間レベルでももっともっと核兵器廃絶に向けて日本は貢献していくべきだと思います。ICANの活動が日本から始まったのではないということは少し残念な気もします。唯一の被爆国である日本が核兵器の抑止力を口にするのは,石を投げつけられた子どもがその石を大切にするようなものではないでしょうか・・・。隣にも石を所持して,威張っている奴がいるというのに・・・。みんな,石なんか捨てて仲良くしようよ!と言うべきだと思います。砂場で遊ぶ子どもでも分かりそうな単純な理屈なのですけど・・・。幼稚でしょうか・・・。
『老犬コロの繰り言その56』です。長男が15万円もする子犬の処理に困っているという話が飛び込んできました。14歳の老犬が最初で最後の犬と決めていたのですが,場合によってはその子犬が我が家にやって来るのかも知れません。老犬の立場も微妙になりそうですが,成り行きに任せるしかありません。ハーフというか,クォーターというか,はっきり言って雑種の老犬が15万円の子犬に焼き餅を焼かなければいいのですが・・・。
老犬コロの繰り言その56 昭和40年と言えば,もちろんいくら高齢のわしでも,化石時代か石器時代の出来事のように思われるのじゃが,旦那はその時4歳じゃった。せっちゃんと一番親密にしていた頃じゃが,その当時はおそらくまだまだ生活のレベルは質素であったそうじゃ。旦那の家にはようやくテレビが入ってきたが,冷蔵庫も洗濯機も炊飯器もなかったそうじゃ。エアコンやパソコンなどもってのほかじゃ。電話も車もなかった・・・。わしに言わせれば,それが当たり前なのじゃが・・・。従って,今日ほど人はあくせく働く必要はなかったのじゃ。値段の高い電化製品や車を買う必要がないからじゃ。昭和40年当時,旦那たちが住む農村では,朝早く畑に家族総出で出かけて,昼頃帰宅して,特に夏場は昼食後みんなで昼寝が始まったと言う。3時頃涼しくなると,三々五々起きて畑へ向かったのじゃ。長閑で穏やかな農村風景じゃ。今日の人たちは,エアコンも車もパソコンもあり,豊かな生活を送っておるようじゃが,あの頃の人たちよりどれだけ幸せになったのじゃろうか。おそらくもう今となっては,車のない生活,パソコンのない生活は考えられなくなっておるんじゃろうなあ。あくせく働かずにのんびり生きていけばいいのに・・・。わしらの生活を見習ったらどうじゃ。分厚い毛皮を着てるじゃないかって?そりゃそうじゃ。これがわしらのわしらたる由縁じゃ。じゃが,お金は1円もかかっとらん。そもそもお金とか経済とか,そのようなややこしい考え方がわしらにはないんじゃ。わしらはいち早くキャッシュレスを実現させとる。意味が違うか・・・。そこがわれわれの人間より優れているところじゃ。
旦那が現在の所,つまり生まれ育った所から1キロ半ほどの所に引っ越してからも,旦那はその新しい集落に慣れ親しむことがなかなかできずに,毎日元の家のあった所に行き,せっちゃんの小学校からの帰宅を待ったようじゃ。健気じゃのお。引っ越した先の同じ集落の子どもたちと遊ぶことは殆どなく,半年が過ぎ,小学校へ入学すると,ようやく旦那にも新しい友だちができていき,同じ集落にも他に6人も同級生がいることが分かった。すると今度は,その同級生たちとの交流が深まっていき,特に学校においてはせっちゃんとすれ違っても口を利くことは殆どなかったそうじゃ。1学年違うだけで,全く異なるコミュニティが出来上がっていたということか。以来同じ小中学校に通いながら,旦那はせっちゃんと遊ぶことは8年間全くなかったのじゃ。同じ集落の子とは,多少学年が違っても放課後や休日,集落内で遊ぶことはあったのに・・・。
この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。
2017年12月09日(土)
12月9日(土)大門松づくり
12月9日(土)福山高校前の県道63号線沿いの交差点に大勢の人が集まってきました。福山高校毎年恒例の大門松づくりです。福山高校後援会の皆さんが福山高校のさらなる活性化を祈念して20年以上前に始まった行事のようです。後援会の皆さんが門松づくりの準備をされ,門松づくりそのものには福山高校生の有志も参加します。この日は生徒32名と職員8名,後援会の方々が20名ほど,総勢約60名で2時間半大門松づくりに精を出しました。本来は,福山高校の入学者選抜募集定員が満たされるようにと,240cmの高さということですが,実際には4m以上あります。後援会の皆さんの福山高校に対する愛着と熱意が伝わってきます。この日は午前中惣陣が丘のフクヤマの花文字へのLED取付作業も行われ,福山高校の校長先生,そして後援会の皆さんの中にもそちらに参加された方がかなりおられたはずです。午前午後に渡る重労働にも関わらず,皆さん一生懸命大門松づくりに打ち込んでくださいました。頭が下がります。大門松がほぼ完成した時,牧之原駐在所のお巡りさんも通りかかり,葉ボタンに水をかけてくださいました。牧之原の皆さんは福山高校を一生懸命応援してくださるのです。完成した大門松は確かにどこに出しても恥ずかしくない立派なものです。でも,この門松以上に価値があるのは,この大門松を作り上げるために,福山高校生と後援会の方々が力を合わせて一生懸命取り組んだ2時間30分だろうと思います。結果以上に過程の方が大切であるということが,人生においてはしばしばあるのです。後援会の皆さん,本日はどうもありがとうございました。福山高校の生徒の皆さん,先生方,お疲れさまでした。
2017年12月08日(金)
12月8日(金)冬の嵐・・・そしてヒロノブが・・・
12月8日(金)日本軍が真珠湾を攻撃した日,ジョン・レノンが亡くなった日・・・と考えながら出勤する途上,昨日よりはかなり気温が高いのに驚かされます。上空からほんの少し雨粒が落ちてきます。道の両側の風景も昨日とは全く異なります。天気が悪いとは言え,畑の緑は色鮮やかに見えます。昼頃になると,曇り空から一転日が差すようになりました。遠くからごおーという風が唸るような音が時折聞こえます。北風が猛威を振るい,気温はいっこうに上がる気配はありません。中庭や住宅街の木立も時折激しく揺れています。来賓駐車場の前の銀杏は完全に丸裸になりました。本当はもう数日前には葉っぱは全て落ちていたのかも知れません。地面に落ちているはずの銀杏の葉がきれいに掃除してあります。中庭に立っていると,冷たい突風がしばしば襲ってきます。ヒロノブはどうしているだろうと,ふと頭を過ぎりました。嫌な予感は的中しました。ヒロノブの姿がありません。ヒロノブが丁寧に拵えたお城だけが,かなりぼろぼろにはなっておりますが,必死にコンクリートの壁にしがみついています。ヒロノブはどこへ行ってしまったのでしょう。どこか風の直接当たらない新しい住み処を見つけて移動したのでしょう。きっと,そうでしょう・・・。シュルシュル心地よい音を立てている職員室のストーブの所に連れてきてあげれば良かったかな・・・。体育館の方から,生徒たちの歓声が聞こえてきます。金曜日の6時間目LHRですが,クラスマッチの練習でしょうか・・・。
2017年12月07日(木)
12月7日(木)福山高校生徒会ブログNo. 4
12月7日(木)福山高校生徒会ブログNo. 4 が届きました。生徒会副会長の遠矢七夕さん(国分南中出身)と会計の中元ひかるさん(牧之原中出身)の2人が原稿を持ってきたのは,正確には昨日の放課後だったのですけど・・・。そして,本当は第4回のはずなのですが,彼女たちは「第3回生徒会ブログ」とタイトルを付けています・・・。
第4回生徒会ブログ
今日は,生徒会がブログを担当します。
12月2日(土),FMきりしまで福山高校のラジオ収録が行われました。今回のラジオ出演は,2年普通科斧(駿介)くん(国分南中出身),唐鎌(崇寛)くん(輝北中出身),1年普通科濵田(優奈)さん(国分中出身),石塚(慶斗)くん(木原中出身),内村(未夢)さん(国分南中出身),1年商業科村岡(遙吾)くん(国分南中出身),中園(翔真)くん(国分中出身)でした。面白い自己紹介に始まり,1年生の近況などを話しました!フリートークは初めてラジオをした1年生が多い中,緊張しながらも盛り上がったと聞きました。私たちは残念ながら参加することができませんでしたが・・・(;´∀`)放送は12月15日(金),午後8時30分から(の放送)です。ぜひ聞いてね!!!!
(執筆者:2年普通科中元ひかる&2年商業科遠矢七夕)
2017年12月07日(木)
12月7日(木)霜が降りました・・・
12月7日(木)午前6時30分頃学校へ歩を進めてゆくと,道路の両側の畑や牧草地が白くなっています。地面もアスファルトでなければ,ザクザクと霜柱を踏むことができたのかも知れません。幾分気温は低めですが,この程度の寒さは大したことはありません。年を取るとつい昔を思い出してしまうのですが,かつては家の軒先には必ずと言っていいほど,氷柱が下がっていたものです。庭の隅に置いてある餅つき用の臼や水溜まりには分厚い氷が張っていて,子どもたちは先を争って,その氷を割ろうとしたのでした。庭の池の氷も当然凍っていますから,魚たちは分厚い氷の下で朧気にじっとしています。日が昇り,氷が溶けると,再び鯉たちは少しずつ動き始めます。まさか鯉たちまで凍っていたわけではないでしょうが・・・。学校に着いてグラウンドを覗くと,雪化粧したみたいに霜で白くなっていました。生命の存在が全く感じられないかと言えば,そうではなくて,木立では雀が賑やかに戯れていますし,大きめの鳥が時折地面に舞い降りてくることもあります。冬は冬なりに,生命の営みは存在するのです。福山高校生もこれぐらいの寒さに負けているわけにはいきません。今日も1日元気を出して頑張っていきましょう!(^^)/
2017年12月06日(水)
12月6日(水)人権・同和教育講演会,そして業種ガイダンス・・・
12月6日(水)3,4時間目は人権・同和教育講演会です。鹿児島県人権・同和教育研究協議会から西良博先生においでいただきました。西先生は数年前まで中学校で英語教師として教鞭を執っておられ,福山高校生の中にも馴染みのある生徒がいるようです。講演は,「見つめる・語る・つなぐ」というテーマで大変熱の籠もったお話をしていただきました。先生は生徒へ質問するとき,生徒たちの間に割って入り指名されるものですから,生徒たちはぼ~っとする暇はありません。冒頭で,日本では1年間に200人近い高校生が自ら命を絶っているという大変ショッキングなデータから紹介されました。マス・メディアで報道されているのはごく一部の情報に過ぎないことを思い知らされました。人は人間関係などでストレスを感じると,それを発散させるために,「暴力」や「いじめ」という手段を使ったり,「嘘」をついたり「言い訳」をする人もいる。そのような人にならないようにするためにはどうすればいいか。日本では他の国と比べると,子どもたちの自尊感情も低いというデータも紹介されました。まずは,より良い「自分づくり」,車と同じようにモデル・チェンジを計ろうと先生は言われます。フル・モデルチェンジならぬマイナー・チェンジから始めようということです。先生が教職経験の中で出会われた多くの生徒たちの文章も紹介され,少しずつ自分の生活を変えていくことにより,生活そのものだけでなく学業面にも向上が見られ,その人の人生が大きく変わっていったたくさんの例があるというのです。ほんの少し努力を要するところから,自分の生活を改善していこうということです。望ましい自分,自分が好きになれる自分を作り上げていけば,「暴力」や「いじめ」に走ることはなくなるどころか,素晴らしい人生が待っている,それは間違いないと思われます。福山高校生の人生もさらに望ましい方向へ変わっていくことでしょう。西先生,本日は貴重なお話ありがとうございました。
午後から,1,2年生は業種ガイダンスが行われました。9月に準備段階として,全体的な職業の勉強は行っていますので,本日は具体的な職業についてそれぞれの教室に分かれて勉強していきます。一般的な事務の仕事やコンピュータ関連であったり,デザイン・広告の仕事,子どもに関わる職業など,生徒たちは自分の関心のあるコースを受講しています。中には,たった2人しか生徒がいない,より親密な雰囲気の部屋もあれば,10人以上集まっている,ちょっとした講義形式の説明が行われている教室もあります。生徒は5時間目と6時間目は別々のコースを受講できるので,2つの業種を勉強することになります。3年生の進路がほぼ固まりつつある今,1,2年生が少しずつ真剣に自分の人生を考えていきます。そう言った意味では,午前中の人権・同和教育講演会と同じ日に実施したのは大変効果的であったのかも知れません。福山高校生一人一人の人生が少しずつ動き始めていきます。
今日は,株式会社ライセンスアカデミーの主催で,14もの事業所や専門学校から講師の先生方においでいただきました。本日は大変ありがとうございました。
2017年12月05日(火)
12月5日(火)モーツァルトの命日・・・
12月5日(火)はモーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart (1756-91) の命日です。モーツァルトの生地ザルツブルクや死没地ウィーンではレクイエム ニ短調K. 626 が演奏されるようです。モーツァルトのレクイエムは名曲です。モーツァルトが亡くなる間際に書いた未完成の作品ですが,多分信仰心などというものを持ち合わせていなくても,ドラマティックかつ真に美しい世界が感じられます。レクイエムは,モーツァルトの作品の中では,カメラマンにとっては比較的早い段階で大切な音楽となったものです。1981年だったでしょうか,カール・ベームが亡くなったという話を聞いて,ベーム指揮ウィーン・フィルのレクイエムを早速購入したのでした。初めてのモーツァルトのレクイエムでした。ゆったりとした通常の演奏よりも4割増しくらいの時間を要する演奏になっていることに後で気付かされます。初めてこの作品に触れた瞬間から,つまりレクイエム冒頭からこの作品の虜になりました。この後,ブルーノ・ワルターやアーノンクール,マリナ-,アバドなど多分通常のもっと速いテンポの演奏に触れるのですが,モーツァルトのレクイエムと言えば,カール・ベームという印象が拭えなくなっています。今となっては,確かにスローテンポの演奏だと思うのですが,フルトヴェングラーのバッハなどに比べれば,十分に許容できる範囲だと思います。と言うより,カメラマンにとってはこれが最高の演奏なのです。後半はジュスマイアーというモーツァルトの弟子が補筆したと言われる評判の悪い部分もあり,確かにそう言われると若干軽めに聞こえるのですが,それほど気にはなりません。ラクリモーサまででも十分に素晴らしい音楽です。この日は鹿児島へ出張なのですが,モーツァルトのレクイエムを持ってくるのを忘れていました。ピアノ協奏曲か何かで往復3時間思いきりモーツァルトの音楽に浸ろうと思います。わずか35年の人生だったのに,K(ケッヘル)番号にして600を越える作品を残し,その全てとは言いませんが,大部分が傑作というのは,まさに奇跡と言っていいでしょう。65年の人生を生きたバッハに匹敵すると言っても過言ではないと思います。モーツァルトの作品は多分ベートーヴェン以上に分かりにくい,つまり平易に聞こえるが故に素晴らしさに気付きにくい音楽なのです。モーツァルトの音楽の素晴らしさに気付いたとき,人は初めて真の生きる喜びが得られるのではないだろうか。そんな気がします・・・。モーツァルトの音楽は聴けば聴くほど感動が深まるのです。どこまで聴けば,モーツァルトの究極の素晴らしさに気付けるのか・・・。モーツァルトの音楽は人生そのものと言っていいかも知れません。まずは,短調の作品から,ピアノ・ソナタ第8番,ピアノ協奏曲第20番,弦楽四重奏曲第15番あたりから聴いてみましょう。ベートーヴェン的見地から比較的分かりやすい作品たちです。モーツァルトより後に生まれて良かった・・・。モーツァルト・・・。
福山高校吹奏楽部第1回定期演奏会のポスターができました。12月17日(日)午後1時30分開演,会場は福山高校体育館です。当日は,気温は低いかも知れませんが,学校中のストーブをかき集めて,体育館内を暖かくしますので,保護者の皆様,地域の皆様,当日は是非福山高校へおいでください。もちろん入場は無料です。復活間もない吹奏楽部ですが,地域の様々な行事で演奏経験を重ねて,めきめき腕を上げてきております。曲目は,お馴染みの「上を向いて歩こう」に加えて,「美女と野獣」や「ドラゴンの山」などレパートリーを拡大して,老若男女全ての方々が楽しめる内容となっております。12月17日(日)は我らが楽聖ベートーヴェン Ludwig van Beethoven (1770-1827)が洗礼を受けた日,ということはベートーヴェン生誕247年記念コンサートということになります。ベートーヴェンの作品もあるのかな・・・?それでは,皆さん,12月17日(日)をお楽しみに・・・。(^_-)
2017年12月04日(月)
12月4日(月)停止線 ブレーキ踏んで 1・2・3(いち・に・さん)・・・
12月4日(月)今週の福山高校職員の週間目標は,「停止線 ブレーキ踏んで 1・2・3(いち・に・さん)」です。えっ,どういう意味?と思っていたら,提案者の国語科から,「停止線の前でしっかり車を停めてから,1・2・3と心で念じる余裕を持ちたい。同様に日頃の仕事においても,1・2・3と心で唱えるゆとりのある仕事を行いましょう。」ということのようです。「停止線 ブレーキ踏んで 1・2・3(いち・に・さん)」今週福山高校職員はこの言葉を胸に責任ある確かな仕事をしてまいります。
週の初めは全校朝礼からです。今朝の校長先生のお話は,先日の「いじめ防止標語」で表彰された作品を紹介されて,生徒全員で一生懸命標語を考えた,これも福山高校の立派な文化であるというところから始まりました。さらに,松尾芭蕉の「古池や 蛙飛びこむ 水の音」という句と先日南日本新聞に掲載された「川辺青の俳句」で表彰された市来農芸高校の生徒の作品を紹介し,これらは標語とはまた異なる豊かな感性を必要とする文化であるが,福山高校生もこのようなものにも自分たちの文化の力を発揮しようと続けられます。最後に,クリスマスにおいてみんなで歌えるような音楽を提案して欲しいと言って今朝のお話を結ばれました。吹奏楽部の定期演奏会とは別に,生徒会によるクリスマスの催しを考えておられるようです。
全校朝礼の最後に生徒会長の2年商業科神ノ門佳音君(国分南中出身)から清掃時間に流す音楽についてリクエストの依頼がありました。今年6月の生徒総会で,清掃時間に校歌以外の音楽も流してもらいたいという要望事項に対して,現生徒会が積極的に動き始めたということのようです。清掃時間に校歌以外にもいろいろな音楽が聴けるというのは素晴らしいことだと思います。2日(土)には,FMきりしまの「未来のキミへ From きりしま」の収録も行われたようです。放送は22日(金)終業式の夜8時30分からです。是非お聴きください。
校歌斉唱は,吹奏楽部部長3年普通科森山佳苗さん(隼人中出身)の指揮と3年商業科原口結衣さん(舞鶴中出身)のピアノが久しぶりに揃って,みんなで高らかに(?)歌いました。でも,一番目立っていたのは,今日も遠藤校長先生でした。(^^;) 月初めの服装頭髪指導は今月も比較的穏やかに行われました。一部に髪の長い人がいて,注意を受けていたようですけど・・・。
2017年12月04日(月)
12月3日(日)『欲望という名の電車』の初演の日・・・
12月3日(日)は何の日だろうと,インターネットで調べてみると,物凄く多くの著名人が誕生した日であることが分かりました。黒田長政,ジョゼフ・コンラッド,片山潜,永井荷風,種田山頭火,火野葦平,14代沈壽官,篠山紀信,今いくよ,山内新一,オジー・オズボーン,イルカ,・・・実はまだまだあるんです。大変な日です。音楽好きにとっては,アントン・ウェーベルン Anton Webern (1883-1945)を忘れてはいけません。20世紀音楽を難しくした張本人の一人です。この人の後,美しい旋律の音楽は,二流扱いされるようになりました。これが現代音楽だ,どうだ分からねーだろというような音楽です。学生時代20世紀音楽はこうでなければ,と一人部屋に籠もり意味不明の優越感に浸っていたのが愚かしくもかつ懐かしく思われます。10分足らずの交響曲やパッサカリア,弦楽四重奏曲などはそれなりに楽しめます。実は,この日は「ロミオとジュリエット」や「太陽がいっぱい」などの映画音楽で有名なニーノ・ロータの誕生日でもあります。ウェーベルンとは正反対の作曲家ですが,この人も交響曲のような真面目な(?)作品を数多く残しています。余りにも分かりやすい,親しみやすい音楽を書きすぎたためか,イタリアを除き,世界的に評価されることはありませんでした。果たしてこれから先,ロータ・ルネッサンスが起こるのかどうか・・・。個人的にさらに,この日見逃せないのは,テネシー・ウィリアムズの戯曲「欲望という名の電車」A Streetcar named Desire が初演された日だということです。T. ウィリアムズという表記を見かけた時,往年の名大リーガー,テッド・ウィリアムズ,最後の4割打者,を思い浮かべてしまったのが今にすれば可笑しく思われます。テッド・ウィリアムズは作家でもあったのか・・・まさか・・・。テネシー・ウィリアムズは間違いなく20世紀を代表する劇作家だと思います。もう,アメリカのなんて言葉を付け加える必要はないでしょう。「灼けたトタン屋根の上の猫」や「ガラスの動物園」とともに「欲望という名の電車」は病んだ現代社会,現代人の苦悩というものを鮮やかに描いています。残念ながら劇場で見たことはありませんが,文庫本で読んでも十分に堪能できる,心の琴線に触れる名作です。
『老犬コロの繰り言その55』です。老犬について語るべきことは次第に無くなりつつあります。幸い老犬は中型犬と言っても,小型犬に近いので,足腰はかなり弱くなりましたが,もうしばらくは生きてくれそうに思います。どうにか4本の脚が身体を支えてくれています。特に,寝起きの時は4本の脚がばらばらで,それぞれ別の意思が働いているのではないかと思われるくらい,滑稽に見えるのですが,そのうち通常の歩き方に戻っていきます。それでも道行く人には,脚が悪いことはすぐに気付かれてしまうのですが・・・。
老犬コロの繰り言その55 せっちゃん以外にも少し年の離れた子なら旦那の2人の兄を含めて集落内には結構いたようじゃ。ある時,せっちゃんと旦那は,そのような年上の子どもたち,と言っても小学校3年生くらいか,彼らと一緒に戦争ごっこをすることになったそうじゃ。太平洋戦争から20年ほど経っておったが,コンバットを初め,戦争映画やドラマは多く,子どもたちの間でも戦争ごっこは大流行だったらしい。旦那とせっちゃんは4,5歳で殆ど小学生には相手にされることはなかったのじゃが,戦争ごっこだけは大人数を必要としたようじゃ。2チームに分かれて,戦いは始まるのじゃが,不思議な現象が起きたのじゃ。旦那が敵の兵隊を見つけて,木の棒を銃に見立てて,「バン,バーン。」とやっても敵には少しも命中しなかったそうじゃ。ところが,相手が小さな声で「ピュッ,ピュッ。」とやると何故か弾は旦那の脚かどこかに当たり,すぐに捕らえられ捕虜にされたのじゃ。旦那は何故自分の弾は当たらないのに,敵の弾はすぐに当たったのだろうと不思議に思ったそうじゃ。弾が当たったかどうかは,年上の子どもが決めるという物凄い不平等なシステムになっておったのじゃ。旦那とせっちゃんはそうとは知らずに大きな声で「バン,バーン。」とやるものだから,すぐに敵に見つかり敵の巧妙な(?)射撃の餌食になったのじゃ。年上の敵の兵士は,「バン,バーン。」とはやらずに「ピュッ,ピュッ。」と周りに気付かれないように銃を撃っていたのじゃ。戦争ごっこでは毎回せっちゃんと旦那は捕虜要員だったのじゃ。最初そのことに,素直な旦那は全く気付かなかったというから,呆れて物が言えない・・・。
旦那はそもそも戦争ごっこなどという乱暴で野蛮な遊びは好きではなかったのじゃ。テレビのコンバットもどちらかと言うと怖いので,なるべく見ないようにしておったのじゃ。ところが,並外れて超自然的(?)な怪獣ごっこは好きだったというからよく分からん。もちろん,ウルトラマンやウルトラセブンは大好きじゃった。その前に放送されていたウルトラQは少し怖くて一人で見ることはできなかったようじゃ。所詮,旦那はその程度のものだったのじゃ。捕虜になってしかるべきってとこじゃ・・・。
旦那がせっちゃんと同じ小学校に入学すると,旦那とせっちゃんの交流は復活するかと思いきや,全く話をすることがなくなったと言う。あれほど毎日仲良く遊んでいたのに,小学校1年生と2年生の壁というものは,それほど大きなものだったのか・・・。それぞれに新しい交友関係が生まれていたということじゃろうが・・・。
この続きは,またの機会に・・・。じゃ・・・。
2017年12月02日(土)
12月2日(土)柿のおいしい季節になりました・・・
12月2日(土)牧之原の住宅街の柿の実は9月を迎えた頃には赤く色付き始めていました。さすがに今では,柿の実もちらほらとしか見られません。ヒヨドリやメジロなどの冬鳥たちが喜んで食したのかも知れません。幼い頃は渋柿を母が焼酎に浸して肥料袋のような,もちろんきれいに洗った物ですが,それに大量に詰めて,冬の間おやつ代わりによく食べたものです。それもそれなりにおいしいものではありましたが,奈良や和歌山などの柿の産地から届く鹿児島の物よりもはるかに巨大な柿のおいしさは格別です。その柿の国内での消費量が落ち込み,香港やタイなどで高級な日本の柿が大人気と本日の夕方のニュースで報じられていました。無類の柿好きとしては,少々複雑な思いです。カメラマンが唯一自ら剥いて食べるのが柿なのです・・・。学生時代神戸で過ごしている時,友人がカキ食いに行こうと言うので,喜んで付いて行くとお好み焼き屋さんに案内します。なるほど,さすが関西だ,お好み焼きにも柿を入れるんだと感心しながら,勢いよく食いつくと予想以上に柔らかい感触に動揺させられました。お好み焼きソースと鰹節,青海苔のせいで,しばらく気が付かなかったのですが,間もなく友人の口から,それが柿ではなくて苦手な海の幸牡蠣であることを知らされます。やはりそうか,さすがに柿はお好み焼きには入れないか・・・余りにもの柿好きのために常識外れの間違いを犯してしまっていたのでした。以来,一度も牡蠣は口にしておりません・・・。
『老犬コロの繰り言その54』です。先週散歩に行けなかったために,土曜日の朝はすっかり諦めていたのか,午前7時を過ぎても老犬は犬小屋の中で丸くなっています。寝顔をカメラに収めると,ようやく眠い目を擦りながら(?)這い出してきました・・・。
老犬コロの繰り言その54 日に日に寒さが増してきて,窓の内側に障子というものが立てられるようになりおった。なかなか旦那たちの室内での様子を窺うことができなくなった。日中になり,日が昇るとようやく障子が開けられ,窓の外に洗濯物が出されるのじゃ。旦那は洗濯はもちろん洗濯物を干すなどという行為は一切やらない。窓から旦那の様子を見ていると,時折にやにやしやがる。スマートフォンやタブレットよりははるかに巨大な四角い板を眺めておるようじゃ。テレビというものらしい。何がそんなに面白いのか,わしにはさっぱり分からんが,人間世界にはいろいろ便利な物があるようじゃ。考えてみると,洗濯などという習慣もわしらには無縁じゃ。わしらは衣服を身につける必要がないんじゃ。夏の暑いときは時折人間のように脱ぎたくもなるが,わしらの毛皮は上等じゃ。汗もかかんから,蒸れることもないんじゃ。人間の生活は実に不便で面倒じゃのう。
テレビの話に戻ろう。旦那は幼い頃からテレビに育てられたのだそうじゃ。当時の大多数の子どもたち同様,旦那は幼稚園にも保育園にも行っていないから,両親と一緒に畑に連れて行かれるか,テレビに齧り付いていたという。おそらく4,5歳くらいからは,畑に行くよりテレビを見ている方が多くなったそうじゃ。昭和40年当時,旦那の家にあったのは,もちろんカラーテレビではなく,白黒で14型程度の非常に小さな,それこそタブレットに毛の生えた程度の大きさだったという。旦那は両親が畑へ出ると,朝8時くらいから12時くらいまでずっとNHK教育テレビを見ていたんじゃ。「昔話」や「働くおじさん」,「のっぽさん」など,殆ど飽きることはなかったそうじゃ。ただし,歌のお兄さんや子どもたちがたくさん出て来て,歌や踊りをする番組は余り興味はなかった。当時から賑やかなのは苦手だったのじゃ。旦那の根暗ぶりは幼い頃から培われたものじゃったのじゃ。小学校入るまで,近所の子どもと遊ぶことは余りなかったようじゃが,一人だけ1歳年上の「せっちゃん」という子がおった。「せつお」君という名か・・・。せっちゃんとはよく当時流行った怪獣ごっこをしていたようじゃが,せっちゃんが小学校へ入学すると遊び相手がいなくなった。やがて,1キロちょっと離れた所へ,つまり今の場所へ旦那の家族は引っ越すことになった。引っ越してからもせっちゃんの帰宅時刻を見計らって,よく遊びに行っていたようじゃが,せっちゃんとは少しずつ疎遠になっていった・・・。
この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。
2017年12月01日(金)
12月1日(金)2学期期末考査4日目,防火防災訓練,2学年PTA,・・・
12月1日(金)2学期期末考査4日目,昨日とはうって変わって好天となりました。来客用駐車場前の銀杏の木が盛んに散り始めました。黄金色の葉っぱが鮮やかで,秋から冬への交替の真っ最中であることを伺わせます。立冬はとっくに過ぎて,ついに12月を迎えました。最早完全に冬と言ってもいいのかも知れません。これから少しずつ冬の寒さが厳しくなっていくのだろうと思われます。
久しぶりに,ヒロノブに声を掛けてみました。彼は(彼女は?)相変わらず職員室前の廊下の窓の外でお城を築いています。いつの間にか張り巡らした蜘蛛の巣が立体的になってきています。突然窓を開けると,少々どぎまぎした様子で,ゆっくりと脚を動かします。8本もある脚の1つだけを器用に動かします。多分彼の腕なのでしょう。威嚇しているつもりかも知れません。表情は全く変化は見られず,と言うより顔を確認するのも困難なのですが,目鼻に動きはありません。鼻!?・・・。とにもかくにも,寒さに耐えながら,必死に我が城を守っています・・・。
3時間目の体育の試験が終わると,防火防災訓練が始まりました。いつものように(?),火災は調理室から発生し,緊急放送とともに生徒たちは教室の窓を閉めて避難を開始します。比較的順調にテニスコートへの避難が終わると,今度は消火訓練の開始です。職員代表として,係でもある国語科の宮野先生と商業科の恒松先生が見事に火元消化に成功されました。続いて,各クラス代表が1人ずつ計6名が,3年生から順番に消防隊員の方々の指示に従いながらしっかりと火を消し止めてくれました。本日の避難訓練と消火訓練で学んだことを,福高生たちは,これからの学校生活,そして人生においても生かしてくれると思われます。霧島市消防局牧之原分遣所の皆さん,そして消化器の手配をしてくださった業者の皆さん,本日はどうもありがとうございました。
午後からは,視聴覚室で2学年PTAが行われました。修学旅行を来月,そう,もう来月なのです!,に控えて,旅行業者の方にもおいでいただき,生徒,保護者双方に旅行行程や保険,キャンセル料等に関わる説明を行いました。高校3年間で一番思い出に残る行事ですが,それだけに費用もかかり,準備も大変です。保護者の皆様のご理解とご協力なくして,実施不可能な行事です。1時間程度全体会を開いた後,それぞれのクラスで個別相談も行われたようです。インフルエンザに気をつけて,全員元気に修学旅行に参加できればいいと思われます。修学旅行は1月23日(火)から4日間,関西方面へ行きます。
この日は,夕方から久しぶりにコンサートへ出かけました。ある方からフランツ・バルトロメイのチェロ演奏会のペア・チケットをいただいたのです。ところが,突然家人が体調を崩して,コンサートに行けなくなり,チケットが1枚余ってしまいました。せっかくいただいたチケットなのにと思って,演奏会が鹿児島市内で行われるので,しかも本日ということなので,鹿児島市内の知人を何人かあたりました。やはり突然のことなので,なかなか都合のつく人はいません。すると,職員室内で福山高校の空前絶後のジャスティス先生こと德丸先生と目が合いました。德丸先生はこのような高尚な(?)趣味はないだろうなとダメ元で誘ってみると,「僕でいいんですか。」と予想外に快諾してきました。内心チケットが無駄にならなくて済むと大変嬉しく思ったのですが,ちょっと強がって「先生は1位指名じゃないからね。外れ5位くらいだからね。」と大人げないことを言うと,素直な德丸先生は「それでもいいですよ。」と喜んでいます。いい人です。
夕方勤務時間終了の時刻16:45ほぼちょうどに通勤ラッシュを恐れて早めに19:00からの演奏会のために鹿児島へ向かいました。余裕で間に合うかと思いきや予想以上の交通渋滞でなかなか会場の県民交流センターに到着しません。終いにはトイレに行きたくなり,演奏会よりもコンビニエンス・ストア探しに夢中になりました。そうこうするうちに19:00直前に県民交流センターに着いてしまい,駐車場からトイレへ直行しました。演奏会場に着いたことよりも,トイレに間に合ったことに安心していると,なかなかおしっこが出てきません。出始めたかと思うと,今度はおしっこがなかなか止まりません。完全に演奏会1曲目は諦めてしまいました。ところが,ホールに足を踏み入れると,まだ演奏が始まっている様子がありません。しばらくホール内を歩くと,賢くも高速道路を利用して先に着いていた德丸先生の手を振る姿が目に入りました。間に合ったんだ・・・そして,ふと車の時計が数分早くなっていたことに気が付きました。この次から,鹿児島市で夜演奏会がある時は高速道路を使うぞと決意したのでした。
フランツ・バルトロメイは,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の元首席チェロ奏者で,世界的にも著名な演奏家です。悠々自適に自分の好きな音楽だけを気儘に演奏する・・・そのようなイメージがあったのですが,演奏が始まるとすぐに超一流の本格的なチェリストであるということを思い知らされました。前半はバッハの無伴奏チェロ組曲第3番とマレーのスペインのフォリア,こちらもチェロ独奏ですが,どちらも素敵な演奏でした。スペインのフォリアの旋律は古くからスペインに伝わるもののようですが,多くの音楽家たちが触発されて曲を書いています。有名なのはフランスのマレーとイタリアのコレッリでしょうが,20世紀になりロシアのラフマニノフも「コレッリの主題による変奏曲」という名でピアノ曲を書いています。本当は「マレーの主題による」でも良かったのでしょうが・・・。後半に入ると,ピアニストの大迫貴さんが加わり,バルトロメイのチェロがさらに熱を帯びてきたように思われます。大迫さんのピアノに対して,「ほほー,お前さんはそうやるのかい。じゃあわしはこうするぞ。」といった様子で,バルトロメイはさらに自由にというより雄弁にチェロを奏でます。味わい深い,滋味溢れる演奏です。後半1曲目のベートーヴェンの「恋を知る男たちは」の主題による変奏曲ではモーツァルトの「魔笛」の主題の後,7つの変奏を見事に描き分けていきます。2曲目は,おそらくこのコンサートのメイン・プログラムとも言うべき,グリーグのチェロ・ソナタ。バッハ,ベートーヴェンと来たら,ブラームスだろうと最初思ったのですが,このグリーグがさらに見事でした。抒情小曲集を思わせるようなピアノの旋律に乗って,チェロが情熱的な音色を聴かせてくれます。CDで聴くと,冗長に思われる第3楽章も聴き手を飽きさせず,この音楽に終わって欲しくないと思わせてくれるほど鮮やかな演奏でした。これからは,CDを聴くたびにバルトロメイの演奏姿が心に浮かんでくるのだろうと思います。我が家のチェリストはスティーヴン・イッサーリスですけど・・・。最後の「鳥の歌」はスペインのカタルーニャ民謡ですが,美しい中にどこか悲しげな鳥の囀りが聞こえてきます。カザルス縁の作品ですが,先ほどのフォリア同様,スペイン人の明るく陽気なラテン気質の中に悲痛で暗い影が感じられます。イタリアのシチリア島の悲しみに通じるような世界でしょうか・・・。プログラムを見たときに,すぐに気づいたのですが,今回の演奏会は,ドイツ,フランス,(ドイツ),ノルウェー,スペインと続き,EU讃歌といったようなねらいもあったのかも知れません。
アンコールは,バルトロメイの故郷の音楽であったろうと思います。1曲目は多分シュトラウスの「ロマンス」か何かだと思われますが,今一生懸命作品を捜索しています。2曲目のレハール調の甘い恋の語らいはジーチンスキーあたりでしょう。こちらもチェロによる演奏を今捜していますが,我が家のライブラリーには見当たりません。どちらもウィーンの甘い情緒にたっぷり浸させてくれました。バルトロメイの誇らしげでかつ自慢げな演奏が印象的でした。アンコール3曲目(!)はやはりサン⁼サーンスの「白鳥」です。サン⁼サーンスのメロディ・メイカーぶりが遺憾なく発揮された名曲です。バルトロメイの素晴らしいチェロに包まれて,素敵な週末の夜を過ごすことができました。隣の德丸先生もすっかり満足され幸せそうな様子でした。遠藤校長先生,ありがとうございました。