公開日 2017年11月23日(Thu)
11月23日(木)は勤労感謝の日です。戦前の新嘗祭をそのまま勤労感謝の日としたもののようです。だから,ハッピーマンデーとはならないのでしょう・・・。また,11月23日はすぐに察しが付くとおり,「いい文(ふみ)の日」でもあります。毎月23日は「文(ふみ)の日」なのですが,11月23日はさらに特別なのでしょう。メールやラインで簡単に情報が送れる昨今ですので,今さら手紙をしたためるなんてことはしないというのが大多数なのでしょうが,それだけにいっそう貴重な日のように思われてきます。時には,大切な人に心を込めて一筆書き送ってみたいものです。大切な人に・・・。・・・。
『老犬コロの繰り言その51』です。日に日に寒くなって,老犬は,ようやく犬小屋を我が住まいと決めたようです。紐に繋いでいないときでも,繋がれている振りをして犬小屋の中に収まっています。
老犬コロの繰り言その51 |
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わしが視察の際に歩くコース沿いに,牛がたくさんいる所があるのじゃ。何故か牛どもは,毎回旦那ではなく多分わしの方に興味津々で,視線を送ってくるのじゃ。わしは一切無視しておるのじゃが,奴らはふんと鼻で笑いながら,紐で繋がれて不自由な奴めという顔をしておるようじゃ。狭い牛小屋の中で身動きが取れないくせに,そっちこそ山椒魚じゃよ,全く。とんだお笑い種じゃ。 牛小屋とは別のコースでは,大きなドラム缶を立てて,真ん中あたりを四角くくり抜いて,焼却炉代わりに使っているお宅があるのじゃ。近頃は毎朝何かを焼いておるようで,真っ赤な炎が遠くからでも,わしの目にも多少は見えるのじゃ。そのドラム缶の前を通るたびに,旦那は「お前も焼いて貰ったらどうだ」と趣味の悪い冗談を言う。わしはまだ生きとる。立派に生きておるじゃろが。わしらの世界には,火葬などという習慣はもちろんないのじゃ。くたばったら,そのまま骨となり,土に帰るだけなのじゃ,多分。多分,と言うのは,わしにはまだそのような経験がないからじゃ。自然に生きるのみじゃよ。 自然にと言うても,寒いときに,ただただ我慢するというのは御免被りたい。やはり,暖かいところがいいのお。いくら上等の毛皮に包まれていると言うても,寒いときは寒いんじゃ。冬になると,障子を閉められるから,家の中は見えなくなるのじゃが,旦那は暖かい部屋でくつろいでおるのじゃろう。旦那にも自然の摂理というものを教えてやりたいものじゃ。寒いときは,まずはじっと堪えるというのが正しい生き方なのじゃ。そうすることによって,逞しく強靱な肉体と精神が完成するものなのじゃ。甘ったれた生活を送っていてはいかんのじゃ。・・・。う~ん,たまにはそのストーブ,こっちにも当ててくれ。何,まだストーブ出してないって?何をぐずぐずしておるんじゃ・・・。 この続きは,またの機会に・・・。じゃ・・・。 |