公開日 2017年12月05日(Tue)
12月5日(火)はモーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart (1756-91) の命日です。モーツァルトの生地ザルツブルクや死没地ウィーンではレクイエム ニ短調K. 626 が演奏されるようです。モーツァルトのレクイエムは名曲です。モーツァルトが亡くなる間際に書いた未完成の作品ですが,多分信仰心などというものを持ち合わせていなくても,ドラマティックかつ真に美しい世界が感じられます。レクイエムは,モーツァルトの作品の中では,カメラマンにとっては比較的早い段階で大切な音楽となったものです。1981年だったでしょうか,カール・ベームが亡くなったという話を聞いて,ベーム指揮ウィーン・フィルのレクイエムを早速購入したのでした。初めてのモーツァルトのレクイエムでした。ゆったりとした通常の演奏よりも4割増しくらいの時間を要する演奏になっていることに後で気付かされます。初めてこの作品に触れた瞬間から,つまりレクイエム冒頭からこの作品の虜になりました。この後,ブルーノ・ワルターやアーノンクール,マリナ-,アバドなど多分通常のもっと速いテンポの演奏に触れるのですが,モーツァルトのレクイエムと言えば,カール・ベームという印象が拭えなくなっています。今となっては,確かにスローテンポの演奏だと思うのですが,フルトヴェングラーのバッハなどに比べれば,十分に許容できる範囲だと思います。と言うより,カメラマンにとってはこれが最高の演奏なのです。後半はジュスマイアーというモーツァルトの弟子が補筆したと言われる評判の悪い部分もあり,確かにそう言われると若干軽めに聞こえるのですが,それほど気にはなりません。ラクリモーサまででも十分に素晴らしい音楽です。この日は鹿児島へ出張なのですが,モーツァルトのレクイエムを持ってくるのを忘れていました。ピアノ協奏曲か何かで往復3時間思いきりモーツァルトの音楽に浸ろうと思います。わずか35年の人生だったのに,K(ケッヘル)番号にして600を越える作品を残し,その全てとは言いませんが,大部分が傑作というのは,まさに奇跡と言っていいでしょう。65年の人生を生きたバッハに匹敵すると言っても過言ではないと思います。モーツァルトの作品は多分ベートーヴェン以上に分かりにくい,つまり平易に聞こえるが故に素晴らしさに気付きにくい音楽なのです。モーツァルトの音楽の素晴らしさに気付いたとき,人は初めて真の生きる喜びが得られるのではないだろうか。そんな気がします・・・。モーツァルトの音楽は聴けば聴くほど感動が深まるのです。どこまで聴けば,モーツァルトの究極の素晴らしさに気付けるのか・・・。モーツァルトの音楽は人生そのものと言っていいかも知れません。まずは,短調の作品から,ピアノ・ソナタ第8番,ピアノ協奏曲第20番,弦楽四重奏曲第15番あたりから聴いてみましょう。ベートーヴェン的見地から比較的分かりやすい作品たちです。モーツァルトより後に生まれて良かった・・・。モーツァルト・・・。
福山高校吹奏楽部第1回定期演奏会のポスターができました。12月17日(日)午後1時30分開演,会場は福山高校体育館です。当日は,気温は低いかも知れませんが,学校中のストーブをかき集めて,体育館内を暖かくしますので,保護者の皆様,地域の皆様,当日は是非福山高校へおいでください。もちろん入場は無料です。復活間もない吹奏楽部ですが,地域の様々な行事で演奏経験を重ねて,めきめき腕を上げてきております。曲目は,お馴染みの「上を向いて歩こう」に加えて,「美女と野獣」や「ドラゴンの山」などレパートリーを拡大して,老若男女全ての方々が楽しめる内容となっております。12月17日(日)は我らが楽聖ベートーヴェン Ludwig van Beethoven (1770-1827)が洗礼を受けた日,ということはベートーヴェン生誕247年記念コンサートということになります。ベートーヴェンの作品もあるのかな・・・?それでは,皆さん,12月17日(日)をお楽しみに・・・。(^_-)