12月10日(日)世界人権デー,そしてノーベル賞授賞式

公開日 2017年12月10日(Sun)

 12月10日(日)師走に入り,まさに怒濤のように時間が経過していきます。もう10日になるのです。3週間もすれば新年を迎えることになります。福山高校では,昨日大門松作りを終えて,新年を迎える態勢は整いつつあります。生徒の皆さんは学業や部活動にもうひと頑張りしなければなりませんね・・・。

 さて,本日は,先日の人権・同和教育講演会でもお話があった通り,世界人権デーということです。12月4日から本日10日までが人権週間でもありました。また,毎年ノーベル賞授賞式が行われる日です。今年は日本に縁のある方は少なかったのですが,イギリスの作家カズオ・イシグロを忘れることはできませんね。そろそろ書店の店頭でもカズオ・イシグロの日本語訳の本が手に入りやすくなってきました。また,日本にとってさらに忘れてはならないのは,国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」のノーベル平和賞受賞でしょう。核兵器廃絶に向けての日本の努力は微妙なところがありますが,民間レベルでももっともっと核兵器廃絶に向けて日本は貢献していくべきだと思います。ICANの活動が日本から始まったのではないということは少し残念な気もします。唯一の被爆国である日本が核兵器の抑止力を口にするのは,石を投げつけられた子どもがその石を大切にするようなものではないでしょうか・・・。隣にも石を所持して,威張っている奴がいるというのに・・・。みんな,石なんか捨てて仲良くしようよ!と言うべきだと思います。砂場で遊ぶ子どもでも分かりそうな単純な理屈なのですけど・・・。幼稚でしょうか・・・。

 『老犬コロの繰り言その56』です。長男が15万円もする子犬の処理に困っているという話が飛び込んできました。14歳の老犬が最初で最後の犬と決めていたのですが,場合によってはその子犬が我が家にやって来るのかも知れません。老犬の立場も微妙になりそうですが,成り行きに任せるしかありません。ハーフというか,クォーターというか,はっきり言って雑種の老犬が15万円の子犬に焼き餅を焼かなければいいのですが・・・。

 
老犬コロの繰り言その56
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 昭和40年と言えば,もちろんいくら高齢のわしでも,化石時代か石器時代の出来事のように思われるのじゃが,旦那はその時4歳じゃった。せっちゃんと一番親密にしていた頃じゃが,その当時はおそらくまだまだ生活のレベルは質素であったそうじゃ。旦那の家にはようやくテレビが入ってきたが,冷蔵庫も洗濯機も炊飯器もなかったそうじゃ。エアコンやパソコンなどもってのほかじゃ。電話も車もなかった・・・。わしに言わせれば,それが当たり前なのじゃが・・・。従って,今日ほど人はあくせく働く必要はなかったのじゃ。値段の高い電化製品や車を買う必要がないからじゃ。昭和40年当時,旦那たちが住む農村では,朝早く畑に家族総出で出かけて,昼頃帰宅して,特に夏場は昼食後みんなで昼寝が始まったと言う。3時頃涼しくなると,三々五々起きて畑へ向かったのじゃ。長閑で穏やかな農村風景じゃ。今日の人たちは,エアコンも車もパソコンもあり,豊かな生活を送っておるようじゃが,あの頃の人たちよりどれだけ幸せになったのじゃろうか。おそらくもう今となっては,車のない生活,パソコンのない生活は考えられなくなっておるんじゃろうなあ。あくせく働かずにのんびり生きていけばいいのに・・・。わしらの生活を見習ったらどうじゃ。分厚い毛皮を着てるじゃないかって?そりゃそうじゃ。これがわしらのわしらたる由縁じゃ。じゃが,お金は1円もかかっとらん。そもそもお金とか経済とか,そのようなややこしい考え方がわしらにはないんじゃ。わしらはいち早くキャッシュレスを実現させとる。意味が違うか・・・。そこがわれわれの人間より優れているところじゃ。

 旦那が現在の所,つまり生まれ育った所から1キロ半ほどの所に引っ越してからも,旦那はその新しい集落に慣れ親しむことがなかなかできずに,毎日元の家のあった所に行き,せっちゃんの小学校からの帰宅を待ったようじゃ。健気じゃのお。引っ越した先の同じ集落の子どもたちと遊ぶことは殆どなく,半年が過ぎ,小学校へ入学すると,ようやく旦那にも新しい友だちができていき,同じ集落にも他に6人も同級生がいることが分かった。すると今度は,その同級生たちとの交流が深まっていき,特に学校においてはせっちゃんとすれ違っても口を利くことは殆どなかったそうじゃ。1学年違うだけで,全く異なるコミュニティが出来上がっていたということか。以来同じ小中学校に通いながら,旦那はせっちゃんと遊ぶことは8年間全くなかったのじゃ。同じ集落の子とは,多少学年が違っても放課後や休日,集落内で遊ぶことはあったのに・・・。

 この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。