公開日 2017年12月26日(Tue)
12月26日(火)冬休みに入り,土日を含めて4日目を迎えています。3年生の中には,センター試験対策の補習を受けている人もいます。冬休みとは名ばかりで,センター試験に向けて,最後の一頑張りをしなければなりません。午前9時から午前中時間割が組まれて,午後は4時まで勉強して帰るようです。頑張れ,3年生!頑張れ,受験生!
校舎の3階から,トロンボーンのいい音色が聞こえてきます。吹奏楽部2年商業科の遠矢七夕さん(国分南中出身)です。選択教室で一人,中庭の方を向いて,一生懸命トロンボーンを吹いています。1月にみやまコンセールでソロ・コンテストが行われるようです。遠矢さんは昨年に引き続いて2年連続の出場になります。トロンボーンという楽器は,オーケストラの中でも地味な楽器で,主旋律を吹くことは余りなく,どちらかと言えば引き立て役です。本来は,宗教音楽などで使われていた特別な楽器で,通常のオーケストラの中で使われるのは,我らがベートーヴェンが交響曲で用いてからのようです。そう言えば,モーツァルトはレクイエムではトロンボーンを使っていますが,交響曲では全く使っていません。神々しいイメージが持たれていたようです。オーケストラでは,地味にプーパカやるだけのようですが,それをソロで演奏するというのはなかなかの冒険です。最近はソロ演奏のCDも2,3出ているようではありますが・・・。遠矢さんのトロンボーン,だんだんいい響きになってきたように思われます。
音楽室を覗くと,校長先生のレッスンが行われています。 同じく2年商業科の吉村伊吹さん(国分中出身)がチューバの練習をしています。こちらもソロ・コンテストに出場予定のようです。チューバもトロンボーン同様低音楽器ですが,トロンボーンが古くから教会で演奏されていたのに対して,こちらは比較的新しい楽器です。頻繁にオーケストラで使われ出すのはやはり19世紀のようです。ワーグナーやブルックナーのイメージが強く,ワーグナー・チューバなんて特別な楽器も生まれるほど,大型化したオーケストラにおいてチューバは大活躍します。チューバもトロンボーン同様ソロ楽器としてはそれほど用いられることはありませんが,ブルックナーの交響曲などでは単なる低音の補強ではなく,クライマックスにおいてはプッパカ大音量で盛り上げ,演奏者も気持ちよさそうです。チューバのソロ演奏のCDもトロンボーンほどではないようですが,たまに見かけることはあります。遠矢さん,吉村さん,コンテスト目指して頑張れ!