公開日 2017年12月30日(Sat)
12月30日(土)朝,今日も霜が降りています。今日が今年一番の寒さかも知れない,そう思われる日が多くなってきたように思います。
『老犬コロの繰り言その61』です。午前7時20分過ぎ,犬小屋を訪ねると,老犬はもう目覚めているようです。ふんキャッチャーとリードを手に持つと,老犬はぎこちなく小屋から外へ這い出してきます。春先に熊が冬眠から目覚めて穴から外へ出てくる光景さながらです。映像でもそのような様子は見たことはありませんが,ハイドンの交響曲に「熊」とあだ名がついた作品がありますが,あのぎくしゃくしたリズムは我が家の老犬の動きにぴったりです。おそらく寝起きの時はなおさら左前脚が痛いのでしょう。びっこを引くような,飛び跳ねるような歩き方です。それでも,老犬は散歩に行きたがります。人生(犬生?)に苦しみは付きもの,人(犬)はそれでも必死に前を向いて生きていかなければならない。老犬に教えられることも多々あります。散歩の途中歩きながら,そのうち老犬がばたりと倒れて息絶える日もあるのかも知れません。以前,飼い犬が帰って来なくなり,しばらくして溝で死んでいるのが見つかったという話を聞いたことがあります。老犬コロも1,2度溝に転落したことがあります。それでも,老犬は必死に生きようとしています。鬱陶しいオヤジのような奴ですが,もうしばらく(?)付き合っていこうと思います・・・。
老犬コロの繰り言その61 |
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誰が鬱陶しいオヤジなんじゃ!鬱陶しいのはそっちじゃろ。もう少し愛想よくしたらどうなんじゃい。年を取ってますます好き嫌いが激しくなってきておるようじゃねえか。年齢を重ねれば,もう少し賢く生きられるはずじゃ。融通の利かない窮屈な生き方をしておるのは旦那の方なんじゃ・・・。 人間の世界には,世にも恐ろしい年賀状という年始の挨拶状みたいなものがあるらしい。普段全く顔を合わさない,あるいは何年も何十年も会っていない人に対しても,極めて形式的なカードを送るということじゃ。旦那が珍しく年の内に年賀状を書いておる。たった15枚・・・。旦那が教師になった頃,藤山萬太先生という立派な教頭先生がおられ,その方は毎年300枚ほど年賀状を書いておられたそうじゃ。それを聞いた旦那は教頭先生というのは,そういうものなのかと思っておったのじゃが,自分が教頭になるとこのような有様じゃ。まだ今年は年の内に書き始めたから上々ということか・・・。以前は3,40枚書いておったこともあるようじゃが,ここ最近はずっと年が明けてから届いた年賀状に返事を書くという,随分失礼なことをしておったようじゃから,まあ人間の大人としては,最低の部類ということじゃろう。まあ,わしに言わせれば,全く意味のない消息確認に過ぎんのじゃが,そのような無駄が多いというのも生きるということじゃろ。 じゃが,一つ気になるのは,今年の年賀状には上にあるようなわしの写真が付けられているということじゃ。昨年(正確には今年の1月ということじゃが)まではだらだらと文字しか並べていなかったのに,今年はどうしたことじゃ。わしに対する敬愛の表れか,と一瞬喜んでしまったが,どうやら来年は戌年ということらしい。何じゃ,戌年って?犬ではないのか。人間の世界には,干支と呼ばれるものがあり,毎年12の動物のうちのどれかが順番に付けられておるということじゃ。何の意味があるのか・・・。わしに断りなしに・・・。人間ていうのは,ややこしいものをいろいろ作るのが好きじゃのう。それが文化というものか・・・。ま,わしにはどうでもいいことじゃけど・・・。 この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。 |