2月11日(日)建国記念の日・・・

公開日 2018年02月11日(Sun)

 2月11日(日)建国記念の日です。神話の登場人物であり古事記や日本書紀で初代天皇とされる神武天皇の即位日なんだそうです。・・・。戦前は紀元節と呼ばれ,昭和15年には「紀元は2600年」という歌が盛んに歌われたと亡き母から聞いたことがあります。皇紀2600年を祝うために,日本政府は海外の何人かの作曲家にも作品の提供を依頼しています。R(リヒャルト).シュトラウスやイベールなど今日でも著名な作曲家たちですが,イギリスのベンジャミン・ブリテンは,この人も20世紀イギリスを代表する大作曲家ですが,シンフォニア・ダ・レクイエムという作品を贈っています。ところが,お祝いの作品に「鎮魂曲」とはけしからんなどいろいろあって,結果的に日本政府は第二次世界大戦に突入したこともあり受け取ってはいません。皇紀2600年奉祝曲の中では,皮肉にも,このシンフォニア・ダ・レクイエムが今日では一番知られている作品となっています。CDもいくつか出ていて,また時折日本のオーケストラも演奏しており,名曲と言っていいと思います。「青少年のための管弦楽入門」が圧倒的に有名なブリテンですけど,「ピーター・グライムズ」など数々の優れた歌劇も残しており,間違いなく音楽史に名を残す大作曲家の一人です。

 建国の日というのは,それぞれの国にあるのでしょうが,アメリカなどのように分かりやすい明確な国もあれば,日本のように歴史のある国は神話の世界になってしまうのでしょうね。アメリカのように,国民が盛大に祝う日になっていないのは仕方ないのかも知れません。それなりに面白いとは思いますけど・・・。

 『老犬コロの繰り言その76』です。3連休なので,朝夕2回ずつ合計6回散歩に行くことになります。昨日の朝は3校交流会の関係で行けなかったので,正確には5回ですね。短くはなったと言っても,1回に1キロ以上は歩きます。老犬にとっては結構な運動になっていると思います。時々桜公園まで歩くようになりましたし・・・。週末だけの散歩で老犬にとってはちょうどいいペースなのかも知れません。

 
老犬コロの繰り言その76
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 平昌オリンピックというのが始まっているそうじゃ。年が明けて,北朝鮮と韓国が歩み寄り,合同チームを出すという話を聞いたが,仲良くするということ自体はいいことじゃ。政治的な思わく含みでなければいいんじゃがのお。じゃが,一方で数週間前にスウェーデンが再び徴兵制を復活させて軍備を増強するという記事が新聞に出ておったようじゃ。ロシアの動きを警戒してのことらしいが,21世紀に入り20年近く経とうとしているのに,人間の世界は相変わらず進歩がないのお。北朝鮮問題にしてもまだまだ予断を許さない状況じゃろ。沖縄では米軍のヘリコプターが相変わらず面倒を起こしているそうじゃないか。これだけ同じ過ちを繰り返すというのは,やはり構造的な問題があるんじゃろ。地球は人間が支配しているように見えるが,地球を滅ぼすのも多分人間じゃな。わしらにとってはいい迷惑じゃ。人と人が傷つけ合ったり,争ったりすることがないように,平和に暮らしていくということはできんのじゃろうか。わしら犬類よりは人類の方がずっと賢いはずなんじゃが,やはり多くの知識は持っていても高い知性には欠けるということなんじゃろうな。人と人との暴力的な争いをやめるためにスポーツが生まれ,国と国との争い事もやめましょうということで,オリンピックが誕生したんじゃろ。異なる人間同士,そして民族同士がお互いにお互いの異なるところを理解し合うことが大切なんじゃ。動物の中にも雄鶏とか猪みたいに見境なしに攻撃してくる奴もおるからのお。じゃが,いくら人間でも雄鶏や猪よりは賢いじゃろ。戦争反対!No more 争い事!じゃ。

 尤も,小説や音楽の世界では,いろいろトラブルがないとつまらなくなるようじゃ。火曜サスペンス・ドラマも「相棒」もますます真実味に欠けることになるじゃろ。いろいろややこしいことが起こるのが世の中の真実ということじゃ。ややこしいことが起こるから,世の中は面白いのじゃ。ある程度日常レベルではそれでいいんじゃろ。じゃが,わしの身の周りにはそんなややこしいものは要らないぞ。わしは傍観者に徹するのじゃ・・・。

 この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。