3月17日(土)ショパン,ピアニスト・デビューの日・・・

公開日 2018年03月17日(Sat)

 3月17日(土)は,1830年ショパン Frédéric François Chopin (1810-49)  がワルシャワでピアニスト・デビューした日だそうです。この後,ショパンはポーランドの期待を一身に受けてパリへ進出します。そして,パリに着いてからロシアに対して民衆が蜂起し,鎮圧されワルシャワが陥落するという報を受けます。民衆の蜂起に賛同してワルシャワに戻る友人もいましたが,ショパンは故郷のポーランドへの後ろ髪を引かれる思いを抱きながら,パリでピアニストして,そして作曲家として身を立てていきます。ショパンは39歳で亡くなったこともあり,再びポーランドの地に足を踏み入れることは叶いませんでした。もちろん終生ポーランドのことを忘れることはなく,ポロネーズやマズルカなど,祖国ポーランドの舞曲に由来する作品を数多く残しています。ショパンは当時のヨーロッパの中心都市とも言うべきロンドンへ,そして新世界アメリカへ移ろうとしたこともありますが,幸いにしてそれは思いとどまりました。何故幸いかと言えば,ショパンがチョピンになった可能性が高いからです。チョピンではちょっとですね・・・。今日はまた鹿児島交通枕崎線(伊集院-枕崎間)が1984年廃線になった日のようです。大隅半島の肝付町出身なものですから,そんな鉄道があったということは全く知りませんでした。鉄道の跡らしきものは見かけたことがあるように思いますが,旧国鉄の線路なのかなぐらいにしか考えておりませんでした。南薩線として親しまれていたそうです。ごく最近(?)まで走っていたのですね・・・。(^_^;)

 『老犬コロの繰り言その86』です。先日老犬と散歩に出かけたときのことです。老犬は自分の判断で桜公園まで歩いて行きます。ひとしきり桜公園の中を歩き回った後で,老犬はいつものように帰路に就こうとします。ところが,突然私はお墓参りに行くことを思いつき,散歩コースを無理矢理変更することにしました。老犬は渋々付いてきますが,散歩の距離がいつもよりも数百メートル長くなりました。お墓で線香を点けている時,ふと老犬を振り返ると,老犬は疲れ果てたように(実際疲れ果てていたのでしょう)石壁に頭をくっつけて身体を預けています。歩くよりもじっと立っているのが辛いようです。散歩の道のりが長すぎたかなと少し反省させられました。

 
老犬コロの繰り言その86
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 若い女性にはちっとも持てなかった旦那じゃったが,お年寄りの受けはよかったのじゃ。と言っても,旦那は何事にもよく気が付いて,率先して親切なことをするというタイプではないのじゃ。どちらかと言えば,何もしない,自分からは動かない,良く言えば人を出し抜かないという変わった美意識の持ち主なのじゃ。今でも自分が乗る車すら洗ったことがないのじゃ。時折奥様の父上,つまり爺さんが旦那の車を洗っておるようじゃが,旦那はそれに気が付いても特に何も言わんのじゃ。時折,「すみません。」と声を掛けることはあるようじゃが,何がすみませんじゃ。すまないのであれば,自分から動けよとわしは言いたい。ここでも,何もしない美意識,あるいは美学と言った方がいいか,そういうものが働いておるのじゃ。奥様も旦那の怠け者ぶりには完全に匙を投げている様子じゃが,旦那は「一度車を洗ったことがある。」ともう5年も10年も前のことを,しかもたった1回だけのことを鬼の首を取ったかのような,いかにも大きな手柄を立てたかのような物言いをするのじゃ。洗濯物が干してあるときに,空から雨が落ちてきても,「雨か・・・。」とは思っても,自分から洗濯物を取り入れようとはしないのじゃ。爺さんと婆さんが慌てて動き出すのを見てから,ようやくお手伝いの真似事みたいなことをする・・・。男は落ち着いて黙ったままじっとして動かないのが,薩摩の倣いじゃとでも思っておるとしたら,とんだ勘違いじゃ。旦那は「西郷どん」も見なければ,亭主関白というタイプでもないから,単に考えが浅く,物臭なだけなのじゃ。そう言えば,自分の髭剃りも掃除しないから,いつも奥様に怒られておるのじゃ。「あなたは電気髭剃りのあなたの汚い髭は自然になくなると思っているのでしょう。」とか「誰かがあなたの髭剃りを掃除してくれているということに気が付かないの?」と言われておる。自分は動かなくても,周りが動いてくれるから,それでよしと思っておるのじゃ。誰も動かなければ,動くんだけどなとごろごろしながら考えておるのじゃろうが,動いた試しはないし,1回動いたら最後そのことをいつまでも恩着せがましく主張するのじゃ。あ~あ,わしのご主人様がこんな奴だなんて,ちと恥ずかしいのお。いや,ご主人様ではなかった。ただのダチじゃ。わしにはたまにおやつを上げて媚びを売ってくるから,まあわしにすれば可愛いところもあるのじゃが・・・。

 そんな旦那が春さんにはあんなに可愛がって貰っていたというのはどういうことじゃろうか。一つ言えるのは,旦那は元々小心者じゃから,人に嫌なこと,不愉快なことを言わないし,意地悪もしないということじゃ。じゃから,人に相手にされないことはあっても,積極的に嫌われることはない。それが,唯一の長所じゃろ。教師になってからは別みたいじゃが・・・。実直な親父さんの血を引いて,生徒に完璧な行いを求め過ぎて,嫌われたこともあったようじゃ。所詮旦那は自身へたれじゃから,教師の器ではないのじゃ。一度くらい苦沙弥先生みたいに生徒たちと一大戦争を巻き起こしてみろってんだ。まあ,動かんわなあ,この旦那は・・・。

 この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。