3月18日(日)精霊の日・・・

公開日 2018年03月18日(Sun)

 3月18日(日)は精霊の日なんだそうです。柿本人麻呂,和泉式部,小野小町の3人の忌日がこの日であると伝えられているからということです。それでいて,3人とも生没年不詳と言いますから,訳が分かりません。当然そうでしょう,1000年以上前の人たちですから。3人とも有名な歌人ですが,百人一首にいずれもよく知られた和歌が選ばれています。柿本人麻呂の「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む」の「の」の連発はもちろん意図的なものでしょうが,まずい文と見せかけておいて,それを逆手に取った味わい深い歌です。小野小町の「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身よにふる ながめせしまに」は流れるような言葉の美しさが特徴で文句なしの名歌でしょう。人生の機微を感じさせる「ばらの騎士」を連想させるような深みがあると思います。和泉式部の「あらざらむ この世のほかの 思ひ出に いまひとたびの あふこともがな」は,魔性の女和泉式部の本領を発揮した情熱的な歌と言えるのではないでしょうか。でも,どうして精霊なのかな・・・。1000年も経てば,みんな精霊か・・・。いや,気高い精神が備わっていたからか・・・。

 『老犬コロの繰り言その87』です。老犬は4月23日生まれの14歳ですから,1か月後には15歳になります。人間ならば,中学3年生です。将棋の藤井6段(!)よりは1学年下で,卓球の張本選手とは同級生(?),正確には老犬の方が2か月ほど年長(月長?)のようです。老犬もそれなりに愛らしいところはありますが,やはり人間は凄いですね・・・。

 
老犬コロの繰り言その87
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 おいおいおい!なんちゅう格好をさせるんじゃ!ちょっと気温が下がったら,爺さんと来たら,無理矢理ジャケットを着せやがるんじゃ。ダンゴムシにしか見えねえじゃねえか。アルマジロってのもあるな・・・。うっかり間抜けな旦那はこのまま視察に行かせようとしやがるんじゃ。脱がしてくれよ。歩きにくいことこの上ないが,まずは見てくれがひどいじゃろ。人(犬?)を何だと思ってやがるんじゃ!

 じゃが,旦那にはこのような気遣いは思いつかないんじゃ。時折面白がって,おかしな格好をさせることはあるが・・・。じゃから,爺さんたちの気遣いには感謝はしとるんじゃ。わしは知性ある犬じゃから,それぐらいの心遣いは理解できるんじゃ。まあ,「犬」であるかどうかは,ちと疑いがないわけでないが,人間がそう呼んどるとしたら,それに合わせてあげよう。それくらいの心の広さもわしは身に付けておる。じゃが,やはりこの格好は何とかならんかのう。

 藤井某(なにがし)とかいう中学生か何かが,将棋の世界で6段になったって?この前4段だったのが,全棋士出場の棋戦で優勝したと言うのかい。卓球の世界では張本某(なにがし)という中学生が卓球の日本チャンピオンになったとしばらく前に大騒ぎしておったなあ。将棋も卓球も遊びじゃないのかい?そんなに大騒ぎすることもなかろうに。平昌オリンピック,パラリンピックでもフリースタイルスキーとかいう訳の分からない,殆ど遊んでいるとしか思えない新種目がたくさんあるそうじゃないかい。人間は遊ぶのが好きじゃのお。何?スポーツはそもそも遊びから始まったものなんだって?play baseball って言うのかい。play chess じゃから,将棋ももちろん遊びじゃ。遊びの世界が大きな意味を持つのが人間の世界ということか・・・。じゃが,遊びということに関しては,わしらの方が上じゃな。1日中遊んでいるようなもんじゃ。視察以外はわしの生活は全部遊びじゃ。年取って,裏山に狩りに行くことはなくなったが,わしの生活の大半が遊びであることに変わりはない。人間みたいにそこにつまらないルールを作って,競技力を争うようなそんな馬鹿なことはしない。勝った,負けたなどということは,わしらの世界にはないのじゃ。勝ち負けがあるとしたら,それは生死を懸けた戦いじゃ。じゃが,わしのように高い知性を身に付けてしまうと,もうそんな馬鹿なこともしない。勝ち負けを争って,一喜一憂しておる程度では,まだまだ修行が足りないということじゃ。金メダルがいくつになっただって?つまらないことに人間は拘泥しすぎるんじゃ。じゃが,自分を高めようと目標を決めて努力するっていうことは大切じゃろうな。ま,せいぜい地球という小さなお椀の中で汗と涙に暮れることじゃな・・・。こちらはちと高みの見物とやらをさせて貰うよ・・・。

 この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。