4月6日(金)新任式,そして始業式・・・

公開日 2018年04月06日(Fri)

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 4月6日(金)平成30年度1学期始業式の朝を迎えたというのに,今にも泣き出しそうな曇り空です。もちろん,それでも午前8時を回る頃には,生徒たちがぞくぞく登校して来ます。そして,いつものように先生方が,玄関前で待ち構えて,一人一人に声をかけておられます。平成30年度が,いつもの福山高校がついにスタートしました。

 年度初めの大掃除が始まる頃には,とうとう曇り空は泣き出してしまいました。大掃除の後は新任式です。生徒たちが全員体育館に集合して来ます。新しい先生方を生徒に紹介し,先生方からお一人お一人ご挨拶をいただくのです。最初に,非常勤の3名の先生方を除く,9名の先生方の紹介が校長先生からありました。次に新任の先生方のご挨拶になりますが,1番手は地歴・公民科の大西雄一先生です。鹿屋女子高校から異動して来られましたが,声の大きさがご自慢のようで,いきなりマイクなしで挨拶をされます。そして,ある有名人に似ていると言われると仰いますが,はて・・・?

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 理科及び情報の佐久間健士先生は鹿児島養護学校よりおいでいただきました。養護学校では知的障害や身体的障害のある生徒たちと触れ合ってこられたということです。生徒たちの良き相談相手,理解者になってくださるものと思われます。保健体育の岩切雅弘先生は,開陽高校より来られました。明るく楽しく授業をしていきたいと言われますが,礼儀作法についてはしっかりしていただきたいと生徒たちに求められます。集団で人の話を聞く場合は,臍を話し手の方に向けるのだそうです。なるほど・・・。

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 英語の宮島恵子先生は鹿児島女子高校より来られました。大変上品でお淑やかな話し方が特徴的で,これまでの福山高校になかった(?)優美な風をもたらしてくださりそうです。おとなしく引っ込み思案の生徒が多い福山高校にはやはりこのような先生も必要なように思われます。商業の真子るみ先生は暖かい沖永良部高校より来られました。福山高校に着任してまだ間がないけれど,出会った4人の生徒たちが皆立ち止まって挨拶してくれたことに感動されています。そうです,福山高校の生徒たちは気持ちの優しい生徒たちなのです。真子先生,よく気づいてくださいました。

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 商業の池田あずさ先生は,福山高校で一番若い,ということは,生徒たちと一番年齢が近いということになります。お隣の国分中央高校では生徒数800名の学校だったために,生徒全員を知るということはできなかったそうですが,福山高校では生徒一人一人としっかり触れ合いを持っていきたいと言われます。そう,それが福山高校なのです。養護教諭の川畑明美先生は桜丘養護学校からおいでになり,前任校では高等部がなかったので,久しぶりに高校生と接するのが楽しみだということです。

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 事務室の橋口義和先生は大口高校からおいでいただきました。事務長まで勤め上げられ定年退職を迎えられた後,再度福山高校で勤務いただくことになります。生徒たちとの関わりは,修学支援金などの事務手続きが中心となりますが,学校からの保護者宛の文書は確実にその日のうちに保護者へ渡すこと,そして提出期限を守ることを生徒たちに呼びかけられました。図書館の伊集院祐生美先生は垂水市立協和小学校からおいでいただきました。図書館を生徒や先生方が気楽に訪ねることができる憩いの場にしていきたいと張り切っておられます。そして,ビブリオバトルも継続していきたいという頼もしい言葉もいただきました。

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 最後に,生徒会書記の3年普通科斧駿介君(国分南中出身)が,生徒を代表して,9名の先生方に歓迎の挨拶をしてくれました。残りの3名の非常勤の先生方は後日それぞれご挨拶いただくことになります。そして,9日(月)には,新1年生56名が入学して来ます。2年生50名,3年生30名ですから,一番の勢力になります。全校生徒136名,職員が37名,計173名が福山高校の大きな(?)ファミリーになります。

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 新任式が終わると,今度は始業式です。式辞の中で,校長先生は,生徒一人一人それぞれの春休みを送り,中には部活動で毎日学校に出て来て頑張っていた生徒もいます。1年生は2年生になり,2年生は3年生になったわけですが,3年生は進路実現に向けてまさに走り出さなければならない年であり,2年生も学校の中堅としての役割を果たしていかなければならないのです。新1年生が入学してくる今,2,3年生は1年生の良き手本としての自覚が求められているのです。2,3年生に対する期待の言葉を校長先生は送られました。そして,いつものように校長先生ご自身ピアノに向かって,全校生徒,職員による校歌斉唱です。今日は,特に3年生の男子が一際大きな声で力強い歌声を聞かせてくれました。些か上品さには欠けるかも知れませんが,今年に掛ける強い思いが伝わって来ました。

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 始業式の後,進路指導,生徒指導よりそれぞれお話がありました。進路指導主任の寺尾先生は,「佐賀のがばいばあちゃん」は常に前向きな生き方をされる猛烈な方だったそうですが,どうしてそんなにいつもいつも前向きに生きられるのかと聞かれて何と答えたか,と生徒に問われます。大半の生徒は分かりませんと答えるのですが,「前向きに生きる主義だったから」と答えた生徒がいました。実はほぼそれが正解で,がばいばあちゃん流に言えば,「後ろ向きには歩かれんけん」というものだったそうです。そうですね。人は前向きに生きるしかないのです。Simple is best. 寺尾先生のお言葉は,しっかり前を向いて生きていこうというものでした。今年の福山高校の生徒指導担当は杉田先生です。宮崎訛りの柔らかい語り口が特徴です。口を開かなければ多少は威圧感がありそうですが,そのようなものとは無縁な方です。最後は杉田に迷惑を掛けるなよ,と言われましたが,通常は随分乱暴な響きに聞こえる言葉です。ところが,杉田先生に係れば,それが思わず噴き出してしまいそうなほのぼのとしたムードを作り上げてしまいます。

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 そして,最後はやはり服装頭髪指導です。年度の始まりですからね。そんなにひどい人はいるはずもなく,こちらもいつものようにあっと言う間に終了してしまいました。平和な学校です。

 で,やれやれと思っていたら,入学式の校歌斉唱の歌い隊の練習が始まりました。入学式の式場設営が完了した体育館に,歌い隊の有志の生徒たちがぞくぞく集まって来ます。数えてみると,2,3年生80名のうちの37名が集まって来て,他に7名が吹奏楽部として演奏に参加しますので,半数以上が自らの意志で入学式の校歌斉唱に参加することになります。発起人(?)の校長先生ならずとも,思わずこみ上げてくるものがありそうです。初めて吹奏楽の伴奏に合わせての校歌斉唱の練習が始まりました。ところが,掲示してある校歌のボードに背を向けると,校歌の歌詞の記憶が不確かであることが明らかになり,わずか7名ではあるけれども,春休み毎日練習してきた吹奏楽部員に圧倒されてしまいました。

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 帰りのバスの時刻が迫ってきたために,グループ毎に校歌の2番,3番の歌詞を覚えて,立ち会いの先生方の合格が貰えたら,下校して良いという校長先生のお触れが出ました。生徒たちは,一生懸命校歌のボードを見て,覚え始めました。毎週のように歌っている歌なので,覚えていないようでいて,ある程度は頭に残っているものなのでしょう。2,3回トライすると,直に生徒たちは,合格を貰って意気揚々と引き上げていきます。入学式の朝最終確認をして,本番に臨むことになります。頼んだよ,歌い隊の諸君!!(-_-)

 13:15から福山高校吹奏楽部がFMきりしまに登場しました。最初に顧問の榎本先生へ,次に2年商業科のホルン担当渕田楓子さん(木原中出身)へのインタビューがありました。渕田さんは昨年の入学式で吹奏楽部の直向きな演奏を聴いて,すぐに入部を決めたということです。最後に部長の3年商業科トロンボーンの遠矢七夕さん(国分南中出身)が登場しましたが,こちらはもはやFMきりしまの常連です。インタビュアーの堀之内さんも仰ったとおり,遠矢さんはこの1年で大きく成長しました。堂々とした受け答えには余裕が感じられるほどです。明日の12:15から再放送があります。FMきりしま76.9MHz,是非お聴きください。

 なお,本日16:30から,あと20分後ですが,同じくFMきりしま76.9Hzで,福山高校の生徒が登場する「未来のキミへFromきりしま」が放送されます。登場する3人は,3年普通科斧駿介君(国分南中出身),唐鎌崇寬君(輝北中出身),そして女子生徒も判明しました,2年商業科花森楓さん(牧之原中出身)の3人です。是非お聴きください。