4月7日(土)タケノコの季節です・・・

公開日 2018年04月07日(Sat)

 4月7日(土)再び肌寒い朝を迎えました。肝付町の自宅の裏山では,先日来タケノコがにょきにょきと出始めています。と言うより,最早あちこちイノシシが掘り返した穴があり,おそらく鼻の鋭敏なイノシシたちは2月あるいは1月頃から収穫を始めているのかもしれません。先週はタケノコ狩りに幾分苦戦しましたが,それでも10本近く収穫することができました。地面から先っぽが出ているかいないかぐらいが最高なのですが,そのようなタケノコはなかなか発見できません。亡き母のような名人なら,足の裏の感触で大体分かっていたようですが,こちらは手当たり次第に地面を掻きまわすしかありません。昨日の雨のお陰でひょっとしたら今日は雨後の筍があちこちで芽を出しているのかも知れません。昼過ぎにもう少し暖かくなってから覗いてみようと思います。

 『老犬コロの繰り言その92』です。とりあえず,もうしばらく続けてみようと思います。100までは行けるかも知れません。『繰り言』2年目,正確に言えば,5月4日にスタートしたので,12か月目に突入ということです。老犬は今朝も6時過ぎには,縁側の傍で待ち構えています。こちらと目を合わしたら最後,老犬の興奮も高まります。少し焦らしてから,リードに繋ぐと,勢いよく,最初だけですけど,駆け出します。

 
老犬コロの繰り言その92
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 やれやれ,タケノコ狩りはいいけど,わしも去年まではタケノコ狩りに参加していたんじゃけど・・・。今年は,何故か裏山に旦那たちが登る時,わしは犬小屋に繋がれるんじゃ。人(犬?)を年寄扱いしおって・・・。視察の方も,もう桜公園までは歩かない・・・。ショートコース1本で今は行くんじゃ・・・。じゃが,今に見ていろ・・・。

 最近隣の婆さんが亡くなったようじゃ。家族以外では,数少ないわしが警戒心を抱かなくて済む方だったのじゃが・・・。大けがをした爺さんよりも先に逝きよった。人生というものは分からんもんじゃな。ナンマイダブナンマイダブ・・・。

 わしの方は身体は思うように動かんが,わしの心はまだまだ意気盛んじゃぞ。旦那はわしにササミのおやつを上げながら,わしが無心に食い付くと,「お前は白痴みたいだな。」と言いやがった。どうやら坂口安吾の「白痴」に登場する女のことのようじゃ。女はある日突然男の家に舞い込んで来る。男は殆ど相手にはしないのだが,何故か生活を共にするようになる。やがて,空襲で焼け出されると,男は必死に女を救い出して行く。女を置いて一人逃げて行こうとはしないのじゃ。惻隠の情というやつじゃろうか。わしがおやつに飛びつく様子に,女の人間らしい情も知性も全く感じられない表情と同じだと言いたいのじゃろうが,どっこいこっちにはちゃんと知性というものがあるんじゃ。わしは旦那にとって白痴の女と同じということか・・・。特に情愛の気持ちがあるわけではない,ただ傍にいるから,見放すことができない・・・。安吾の作品の中では,自堕落でどうしようもない人間も数多く登場してくるようじゃ。戦時中のような,いびつで歪んだ社会においては,そのような生き方もあるということか・・・。それが厳しい現実であるということか・・・。人は見せかけだけで格好つけて生きていくことはできない。むしろ格好つけて生きている方が,どこか歪んだ精神が秘められているのではないか・・・。歪んだ社会体制,組織と人間としての尊厳,個人の自由・・・。わしも,今度安吾の「堕落論」を読んでみようかのお・・・。

 と言うわけで,もうしばらく「繰り言」は続くようじゃ。ま,別段わしにとってはどうでもいいことじゃけど・・・。

 この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。