5月4日(金)みどりの日

公開日 2018年05月04日(Fri)

 5月4日(金)みどりの日だそうです。毎日新聞の表紙のタイトルも緑で表示してあります。そうでなければ,「みどりの日」だなんて気が付かなかったかも知れません。風薫る5月,鯉のぼりも空へ舞い上がらんばかりに勢いよく踊っています。昨日同様幾分肌寒さを感じます。

 『老犬コロの繰り言その101』です。昨年5月4日にスタートした『繰り言』ですが,2年目に突入です。この前の月曜日の早朝だったでしょうか,老犬は午前1時過ぎに呻き声を上げていました。また,犬小屋の中で動けなくなったのか,やれやれと思って,老犬を覗くとやはり小屋の外にお尻を出し,奥の方に顔を向けて,悲しげな声を上げています。特に,動けなくなっている様子はありません。突然目が覚めて真っ暗なのに気付き,先日の深い溝に落ちた時の苦しみを思い出したのでしょうか。小屋の外に出してあげると,何のことはありません。いつものおかしなステップを踏んで,歩き回ります。爺さん,夢にうなされたのかい。落ち着いたところで,老犬にお休みを言い,床に戻ると,午前2時過ぎ,再び老犬の声が聞こえます。今度は,老犬は犬小屋の外で,風よけのために置いてあるお風呂の蓋(?)の下に挟まっています。おい,爺さん,・・・。

 
老犬コロの繰り言その101
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 わしが縁側の所で横になっておると,わしのお腹のあたりにハエが1匹止まりおった。旦那はそれを見て,「おい,まだその犬は生きているんだ。勘違いするな。」とハエに話しかけやがった。人見知りの激しい小心者のくせに何にでも声を掛ける奴じゃ。ハエはわしが死んでおると思ったのかのお。目も耳も大分衰えてきて,もちろん眠っていたせいもあるが,ハエの存在を感じることができたのはお腹の皮膚(体毛?)感覚だけじゃったが。5月のハエ,五月蠅い(うるさい)とはよく言うたもんじゃのお。すると,今度は1羽の大きなカラスが庭に舞い降りて来た。うん,やつらはきっとわしがくたばったと思っておるのじゃ。失敬な!

 溝への転落そして救出された直後よりも,わしはかなり回復して来ておるぞ。うん,あの時はこれが噂に聞く死ぬということなんじゃと観念したんじゃ。じゃが,2週間が経ち,ほぼ転落直後と同じくらい長い距離を歩けるようになった。ちょっとした坂道も苦も無く登れるのじゃ。家の周りも一周は楽にできるぞ。そろそろ桜公園まで行こうかなと思っておったら,旦那が車を出してわしの身体をひょいと持ち上げて助手席に運びおった。うん,まあ,こちらの方が楽ではあるな。じゃが,これが果たして,視察,または旦那の言う散歩と言えるのかのお。桜公園に着くと,わしはとぼとぼと自由に歩かされるのじゃが,久しぶりなものじゃから,身体がふらふらして思うように歩けなんだ。旦那は芝の方へ誘おうとするのじゃが,わしはそっちには行きとおなかった。芝に足を取られて歩きにくいからのお。旦那はそのうち諦めて東屋の下で本を開きおった。やや風が強く,気温も低く感じられたこともあり,旦那はわしの様子が気になったのじゃろお。ものの5分もしないうちに帰ろうと言い始めた。すると,突風に吹かれてわしの身体がよろめいて,尻もちをついてしもおた。犬が尻もちをつくとは・・・。わしは旦那の顔は見なかった。奴はきっと笑ておるに決まってる。じゃが,旦那は再びわしの身体をひょいと抱きかかえて車の中へ連れて行きおった。何だ,散歩いや視察はこれで終わりかい!尤も内心わしの方も納得ずくではあったのじゃが。夜になって,夕食後わしはまたトイレのために放された。夜風が心地よかったので,わしはしばらく歩き回ることにした。すると,またわしの身体が浅い溝みたいになっている所に落っこちて,身体が身動きできなくなってしもうた。またか・・・。しばらく我慢してじっと堪えておったが,そのうち明りが目に入った。旦那の懐中電灯じゃ。思わず声を上げた。残念じゃった・・・。

 この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。