公開日 2018年08月20日(Mon)
8月20日(月)台風19号の襲来が懸念される中,福山高校では夏休み中1日だけの全校生徒出校日となりました。一方,佐賀へ飛んでいた(バスですけど)PTA全国大会の一行は,2日目,正式の行事は1日目になりますが,全体会が行われる佐賀市文化会館へ向かいました。主会場はお隣の佐賀県総合体育館ということで,開会式は映像配信による巨大なスクリーンでの参観となりました。基調講演は,レモンさんという大きなレモンのかぶり物をした怪しげな方によるものでした。レモンさんはそのようなかぶり物をした格好で数年間小学校のPTA会長も務められた奇抜な方で,講演は終始笑いの溢れる賑やかなものになりました。もちろん内容は浅はかな笑いを求めるような皮相的なものではなく,現代の教育,あるいは親子関係においては,昭和の時代にあったような押し付け的なものではなく互いを慈しみ合うことが大切なのではないかという至って真面目なものです。でも,レモンさんは昭和の時代の教育を否定はされません。誰も間違ってはいないとレモンさんは言われます。大切なのは,多分昭和の時代には多少は欠けていたかも知れないコミュニケーション意識ということなのでしょう。それにしても,ITC(ICT?)先進県佐賀であるにも関わらず,ITは一切用いずに,多分佐賀の人ではないレモンさんはひたすらホワイトボードを利用し,しかもマジックで書いていかれるやり方が大変興味深く思われました。いや,おそらく主催の佐賀県PTAの方が,レモンさんがお話をされている最中に4,5台並べられたホワイトボードの裏に,多分レモンさんが用意された原稿を必死に書き写しておられるのです。時には,レモンさんのお話に間に合わず,レモンさんのユーモラスなお叱りを受けることもあり,それがまた大きな笑いを誘います。パワーポイントを用いない佐賀県らしからぬ,むしろIT先進県佐賀県というイメージを逆手に取ったと言うべきか,見事な演出だったと思います。
午後からの「AIとともに歩む未来」という佐賀市文化会館大ホールでの分科会も大変興味深いものでした。私たちは多かれ少なかれAIとともに生きていかなければならない,そのような時代を迎えるということです。ただ,授業をするだけ,学問を教えるということだけでは,ひょっとしたら我々人間はAIに太刀打ちできなくなるのかも知れません。AIをうまく活用する教育,それが時代の流れというものなのでしょう。