公開日 2018年10月27日(Sat)
10月27日(土)好天に恵まれ最高の条件の中,福山高校第34回文化祭が開かれました。ポップコーンと綿あめの無料券を配布したことが見事に効を奏したせいか,幼児や小中学生が例年になく大勢集まってきました。長年お世話になってきたJAが撤退して,バザーは幾分小規模化して心配されましたが,新たにAコープ牧の原店のご協力のお陰で,農産物,海産物の販売もあり,保護者や地域の方々がおそらく例年以上にたくさんお越しいただきました。体育館の方も期待以上の大賑わいになりました。福山高校学校開放期間1日目はまずは大成功と言っていいと思います。
正門付近には,1週間ほど前から例年同様文化祭の幟が立てられています。ぼっけもん会の焼き芋販売の皆さんは早くも午前7時にはおいでになりました。販売開始は11時45分なのですが,準備に些かの抜かりもありません。
空っぽの自転車小屋には,体育祭の応援団のパネルが展示してあります。「福山百景」通りを抜けた先には,「福高ビジネスマップ」なるものが飾ってあり,行く手をふさいでいます。
体育館の壁にも展示があります。ステージに向かって左側,本部席の後ろの壁には2年生の俳句があります。体育館入り口側の入ってすぐ右手の壁には,保健委員会の展示と視力検査の道具が置いてあります。
体育館のステージに向かって左側の壁には,1年商業科の巨大なモザイクアートが展示してあります。1年商業科の全員の集合写真のようです。けいこ(宮島先生)もあずさ(池田先生)も,そしてれお(崎迫先生)もちゃんと入っています。モザイクアートの隣には,1年生の9月の夢プラン体験学習の時の展示,そして2年生の7月の夢プラン職場体験をまとめたものが掲示してあります。
体育館ステージのオープニングが始まりました。新旧生徒会の面々が独特のダンスを披露してくれました。開会式は,校長先生と文化委員長の2年商業科濵村向日葵さん(舞鶴中出身)の挨拶です。
2年普通科のビデオ映像「本当にあったかもしれない話」でステージはスタートしました。そして,徐々に客席は埋まっていきます。保護者や地域の皆様方が大勢詰め掛けられ,観客は近年にない多さで,文化祭を大いに盛り上げてくださいました。
演目の間には,CM映像も入ります。ダンス愛好会,のど自慢とプログラムは順調に進んでいきます。
図書委員会は,今年は「心理テスト」なるものを行い,生徒や観客の方々を興味を惹き付け,図書館利用を呼びかけました。ビブリオバトルは,12月に実施予定だそうです。「福山百景」の方も大賑わいです。懐かしい写真や小中学生の絵画や俳句の作品に見入っておられました。「福山百景」企画は大成功と言っていいでしょう。
3年普通科はビデオ映像とダンスです。3年生らしいユーモア溢れる素敵な映像とダンスでした。ユーモアも文化の大きな一部です。そして,体育館入り口の方では,何故か幼児や小学生の皆さんがドタドタと走り回っています。2年商業科の段ボール迷路です。ポップコーンや綿あめの無料券を配付したこともあり,今年は小学生以下の子どもたちにも大勢来ていただきました。段ボール迷路,意外と大当たりでした。
のど自慢の後,1年普通科が果敢にも演劇「ディセンダント」に挑んでくれました。台本,演出,道具全て生徒たちの手で作り上げたものです。幾分練習不足は感じられましたが,演劇は,ダンスや映像と異なり,ごまかしのきかない高度な芸術ですので,自分たちだけで作り上げようとしたその心意気,チャレンジ精神に拍手を送りたいと思います。
昼食時間の中庭の賑わいがまた凄まじかったです。カレーやポップコーン,綿あめなどに長蛇の列ができて,いつ途絶えるか分からないほどです。綿あめ作りのPTA係の宮野先生やPTA顧問の田平さんは綿あめの飴の綿だらけになりながら悪戦苦闘しておられました。
調理室では,PTAの有志の方々がカレーやフライドポテトの準備に一生懸命です。中庭のバザー会場を通り抜けた先のプログラミング室では,美術や書道,家庭科などの作品が展示してありました。
中庭の上の方,物理実験室では科学実験が行われていました。空気砲を用いた実験では,火薬が使われており,もちろん火は出ないわけですが,物凄い煙が出ていました。手乗りブーメランも物理実験室の外で行われており,小学生に福山高校生が丁寧に作り方を教えていました。
午後の部のステージは,時間が押したために午前の最後に組み込まれていた職員合唱で始まりました。今年も,福山高校職員がステージ上で大暴れしました。ゆいPとヤーナの歌唱の後は,吹奏楽部の登場です。吹奏楽部再結成2年目,同好会時代から数えても4年目ですが,年々着実に力を付けています。11月18日(日)13:30,福山高校吹奏楽部第2回定期演奏会にも是非おいでください。
福山高校第34回文化祭,多くの保護者や地域の皆様方に来校していただき,大成功に終わりました。特に,今年は小学生以下の皆さんにも大勢来ていただいたのが良かったと思います。生徒たちの発表については,ステージや展示等,まだまだ発展途上のものはありますが,「青のち春」,福山高校生及び福山高校は今後ますます成長発展を続けて参ります。特に,文化芸術には完成ということはありえません。本来,芸術とは未完成で未成熟であるものです,少なくとも,その芸術作品を作り上げた本人にとっては。ガウディのサグラダファミリアしかりですし,ベートーヴェンだって第9交響曲を完璧な作品であるとは微塵も思っていなかったことでしょう。そのような果てしない世界にも,福山高校生はこれからも挑戦し続けることでしょう。いや,そうあって欲しいと思います。