11月5日(日)サツマイモの収穫も大詰めです・・・

公開日 2017年11月05日(Sun)

 11月5日(日)秋晴れの好天に恵まれました。肝付町後田鳥越ではサツマイモの収穫もほぼ大詰めを迎えているようです。一昨日中学時代の友人からの年2回の電話のうちの1回分がありました。「お前は何してる?」と言うので,「今はぼ~っとしている。」と答えました。「お前んとこの集落の人たちは朝暗いうちから晩遅くまで『かいもとい』(サツマイモ掘り)に忙しふじゃが(忙しい様子だが),お前も手伝わんか(手伝ったらどうだ)。朝も晩も電気を点けてしごらっど(やっておられるよ)。」いつもの皮肉交じりの冗談です。年2回の同窓会シーズンのみ連絡をしてくれます。12月はみんな忙しいから11月のうちにやってしまおうということでした・・・。

 『老犬コロの繰り言その49』です。老犬と畑道を歩いていると,近頃アスファルトの上にカタツムリをよく見かけます。数週間前に1,2匹見かけたときは,雨降りの後の気紛れだろうと思っていました。ところが,今週は濡れたアスファルトの上に多分10匹以上大小様々に這っていました。1センチ以下の小さな,石ころと見まがうほどのものもいますので,知らず知らずのうちに何匹か踏んづけている可能性もあります。老犬はカタツムリには全く関心がないようで,無表情に歩いています。老犬もカタツムリもごつごつした路面は余り好きではないようです。君たちは似たもの同士じゃないか・・・と老犬に耳打ちしました。

 
老犬コロの繰り言その49
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 旦那と視察中に側溝のそばを偵察していたら,不覚にも側溝の中に落ちてしもうた。何が起きたのかしばらく気が付かなかった。焦った。出られない。しばらく呆気に取られていた旦那がようやくわしを抱え上げてくれた。「君は本当に落っこちたのか?そんな犬がいるのか?」と頻りに聞いてきおった。わしは一切無視して,さっきまでよりは早足で歩いてやった,何事もなかったかのように。内心恥ずかしかった・・・。わしとしたことが,あろうことか,旦那の前でドジを踏むとは・・・。

 違う日に今度は,自宅に帰り着くと,左後ろ足から血が出ていた。縁側の下のセメントにあちこち血痕がついておった。どこかで鋭いガラスか石を踏んだのか・・・。覚えがない・・・。旦那と奥様がどこでけがをしたのか,血痕の跡を追いかけ始めおった。科捜研だなんて言いながら,はしゃいでおる,いい年して。じゃが,家の入口の外のアスファルト上には全く血の跡はなかったようじゃ。鋭いガラスや石も見当たらない。経年疲労のせいかなんて訳の分からないことを旦那は抜かしやがる。血は出ておったが,このくらいはわしらにはどうってことはないのじゃ。普通に生活,つまり歩き回ってやった。

 2週続いた台風の後は,わしは再び縁側の下での生活に逆戻りとなった。玄関まで旦那に付いて行っても,わしの目の前でガラガラとドアを閉められる。仕方なしに,わしは縁の下での生活を甘んじて受け入れ,爺さんが作ってくれていたあの犬小屋も利用することにした。足が思うように動かないから,向きを変えるのに若干不自由しとるが,寒さを凌ぐためには背に腹は替えられない。爺さんが度々繋ぐのを忘れてくれるので,あるいは意図的に繋がずに放してくれるので,わしは庭を自由に歩き回れることが多くなった。何故かわしは家の敷地を何度もぐるぐる歩き回っておる。別に意識しているわけではないのじゃが,気が付いたら,家をぐるりと1周しておるのじゃ。旦那はそれをみて「徘徊爺い」などと抜かしやがる。旦那が少々声をかけたぐらいでは,わしは気が付かない。沈黙の世界にわしは生きておる。静かな,静かな世界じゃ・・・。他所の犬と違うて,無闇に声を出すこともない。一日中一度も声を発さないことも珍しくない。縁側に繋がれている時,せいぜいオシッコかウンチを催促するためぐらいか。それも,爺さんや旦那が食後気を利かして放してくれることも多いので,大抵声を出さずに済んでしまうのじゃ。沈黙は金なり。おとなしゅうしていたら,食事やおやつにもありつけるのじゃ。結構な生活ではないか・・・。

 この続きはまたの機会に・・・。じゃ・・・。